「旧中曽根派同窓会」出席でささやかれる二階俊博・衆院予算委員長の〝野心〟
経済産業相時代の二階氏(2009年5月)。「復権」なるか [Photo] Bloomberg via Getty Images

特定秘密保護法案を巡る与野党激闘が参院国家安全保障特別委員会で繰り広げられていた12月4日夜、国会近くにある東京・紀尾井町のホテルニューオータニで今年5月に95歳を迎えた中曽根康弘元首相の祝賀会が開かれていた。

『読売新聞』(5日付朝刊)の見出しに「旧中曽根派〝再結集〟 元首相95歳祝賀、山崎氏も参加」とあったように、出席者の話によると、まるで旧中曽根派の「同窓会」のようだったという。

「珍念」こと山口敏夫元労相が仕掛けたとされる祝賀会には、渡辺美智雄元外相の旧渡辺派から分裂して山崎派を結成し、中曽根氏との確執が取り沙汰された山崎拓元幹事長を始め、伊吹文明衆院議長、自民党の石破茂幹事長、石原伸晃環境相、古屋圭司国家公安委員長、島村宣伸元農相、二階俊博衆院予算委員長、亀井静香元国民新党代表、渡辺喜美みんなの党代表らが出席した。

旧中曽根派の主だった人物で言えば、海外訪問中の村上正邦元労相と体調を崩している与謝野馨元官房長官の2人が欠席したぐらいだ。大盛会ということである。 

「安倍1強時代」の〝次〟を見据え、存在アピール?

筆者が、この「旧中曽根派同窓会」に注目するのには、もちろん理由がある。とりわけ二階俊博氏が出席したことだ。

二階氏は1983年12月総選挙に旧和歌山2区から自民党公認で立候補・初当選を果たした。現在の二階派は旧伊吹派を継承したものだが、当時所属したのは田中角栄元首相率いる旧田中派(木曜クラブ)だった。ところが、同じ選挙区にやはり初当選した旧大蔵省OBの東力氏(旧中曽根派)がいた。中選挙区時代、同選挙区の宿敵同士だったのだ。

つまり、二階氏は旧中曽根派の系譜に連なる旧伊吹派を継承したとはいえ、その出自からすれば、同窓会出席者にふさわしいのかという疑問が出てもおかしくない。加えて、同氏は小沢一郎元幹事長(生活の党代表)に従い自民党を離党。新生党、新進党から自由党まで行動を共にした経緯もある。

ところが実際には、この「同窓会」が、二階氏の存在感をアピールする場となったと見る向きが少なくない。

どういうことなのか。

まず、二階氏は今年の夏前、山崎氏の仲介で石原氏と会い、緊密な関係を築いたという指摘がある。そして二階氏は、現在の「安倍1強時代」到来=安倍晋三長期政権の可能性が高い中、「ポスト安倍」候補が誰であれ、担ぎ手は自分しかいないという強い自負を持っているというのだ。

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