学生と社会起業家、企業経営者が交わり「ソーシャル・ビジネス」を考え、”協働”する。
-Social Business Platform

会場からのアドバイスに真剣に耳を傾ける福島高等学校の生徒たち

志ある学生や社会起業家と、ビジネスの第一線で活躍する企業経営者たちを結びつけ「協働」の機会を狙う「ソーシャル・ビジネス・アイディア・プレゼンテーション(SBIP)」が11月30日、品川女子学院で開催された。

ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行のムハマド・ユヌス博士が提唱した「ソーシャル・ビジネス(社会問題を解決するアクションを持続可能な事業として展開していくこと)」。その概念に感銘を受けたセイノーホールディングスの田口義隆代表取締役が発起人となり「Social Business Platform(SBP)」を立ちあげ、"社会更新(ソーシャル・バージョンアップ)"を繰り返すことで、"能動的な社会の実現"を目指し活動している。

第3回目を迎える今回のSBIPでは、学生の部と社会人の部に分かれ、それぞれが経営者や投資家、大学講師など各分野の第一線でで活躍するビジネスパーソンを前に、自らの「ソーシャル・ビジネス・アイディア」を披露した。

プレゼンを披露する品川女子学院の生徒

「何をやりたいか」に基づくアイディアが共感を呼ぶ

学生の部では、西武学院文理高等学校、福島県立福島高等学校、品川女子学院高等部の生徒代表がプレゼンに臨んだ。

西武学院文理高等学校からは、地方の農家の声を商品のQRコードに載せて都会の消費者に届けるシステムの提案や「藻」でバイクをつくる「藻ー田ーバイク」の開発など、自らの経験や問題意識を掘り下げた個性的なアイディアが飛び出した。

福島県立福島高等学校では、地元から湧き出る温泉を活かして魚の養殖やハウス栽培を行う「土湯魅力創造プロジェクト」を県から補助金を受けてすでに始動させている。自分たちのソーシャル・アイディアを形にすることで震災復興に臨む。

「学問としての仮想事業の提案」をテーマに、クラスを一企業として起業させたという品川女子学院からは、地元を盛り上げるため、その地域にかんするゲームや料理をトライアスロンのように1日で体験してもらう「トライジモロン」というイベントや、シャッター商店街を復活させるために女子学生が看板になるPR委託会社など、地域に根付いたアイディアの提案がなされた。

学生たちのプレゼンに対し、東京大学教授の柳川範之氏ほか数名が感想や質問をぶつけながらアドバイスなどを述べ、学生たちは熱心に耳を傾けた。

ヤフーJAPAN代表取締役社長の宮坂学氏は、次のように講評し、メッセージを送った。

「感動しました。素晴らしいプレゼンテーションばかりで。なんでかな?と思って考えてみたんですが、みなさんは「何をやりたいか」、ソロバンじゃないところから始まっているので、ここにいる大人たちを引きつけるのだと思います。先日、同じような形式で部下の新規事業のプレゼンを聞いたんですが、1時間くらいで正直飽きてしまったんですね。やっぱり「何をやったら儲かるからか」から考えてしまうんです。ビジネスの組み立ては部下のほうが、うまいと思いますが、伝わる度合いは圧倒的にみなさんのほうが上です。共感を呼ぶプレゼンが多かった。

あらゆることは、個人的な体験、些細な私的なものからはじまると思うので、そういったものは捨てずに拾って大事にしてほしい。また、やりたいと思ったことをできるようにするためには技術が必要です。これからはやりたいことを具体化するために技術を身につけていってほしいと思います」。

カンボジアでの取り組みについて語るポレポレの高橋氏
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