スポーツ

ペダルとSAMURAI
ツール・ド・フランスに憧れ、ヨーロッパで勝つ事を命題にしてきた
自転車ロードレーサー、宮澤崇史。

2013年12月06日(金)

Text/Yusuke Aoki
photo/Yazuka Wada(RACE) Junko Yoda
Interview/Minoru Nagata

ツール・ド・フランスに憧れ、ヨーロッパで勝つ事を命題にしてきた自転車ロードレーサー、宮澤崇史。
現在、世界最高のUCIプロチーム、チーム・サクソ・ティンコフに所属し、日本人ロードレーサーとして活躍している。そんな宮澤選手に訊く、欧州で勝利するためにすべき事とチームワークについて。

デンマークの投資銀行サクソバンクとロシアの銀行ティンコフバンクがスポンサーをつとめる、自転車ロードレース界最高峰のUCIプロチーム、チーム・サクソ・ティンコフ。チームを率いるのは名将ビャルヌ・リースで、2006年にイヴァン・バッソ(イタリア)でジロ・デ・イタリア総合優勝を果たし、2008年にツール・ド・フランス総合優勝、2010年に同じくツール・ド・フランスで総合優勝、2012年にもブエルタ・ア・エスパーニャで同チームを総合優勝に導いている。

デンマークのレンジャー部隊での体験入隊を実施するなど独特のトレーニング哲学を持ち、レースでは徹底したチーム戦術を敷くことで有名である。去る10月に宇都宮で行われたジャパンカップでは、緻密な戦術と完璧なレース運びで、マイケル・ロジャース(オーストラリア)による優勝を掴み取った。

そんな世界のトップカテゴリーのチームで、一人の日本人選手が奮闘している。自転車ロードレースの日本オリンピック代表選手である宮澤崇史だ。 

宮澤は2008年、北京オリンピックの自転車ロードレースで日本代表選手に選出。それから2010年、全日本自転車競技選手権大会にて優勝し、全日本チャンピオンジャージを獲得した。名実ともに日本のトップロードレーサーとなった宮澤は、2011年からイタリアのプロコンチネンタルチーム『ファルネーゼヴィニ・ネーリ・ ソットーリ』に移籍。そして昨年、ついに念願のトップカテゴリーだったUCIプロチームの『チーム・サクソ・ティンコフ』に移籍し、世界中を駆け巡っている(2014年度よりチーム『ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ』に移籍)。

そんな宮澤選手に訊くのは、ロードレースに精通し、ツール・ド・フランスの実況などでもおなじみのアナウンサー、永田実。その両者の対話から、ヨーロッパで戦う日本人としての意識、そして勝利のためには自己犠牲を厭わない、自転車ロードレースならではのチームワークの在り方が明らかになっていく。

UCIプロチームとは…?
UCIプロチーム制度。成績、財政、運営など多角度から評価され、UCIプロチームライセンスを許可されたトップランクのチーム。プロチームはツール・ド・フランスなどUCIワールドツアーの全レースに出場する権利と義務を持つ。

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