ディー・エヌ・エー ミクシィ グリーほか 突然儲からなくなった会社何が起きたのか 少し前はあんなに羽振りがよかったのに

2013年12月04日(水) 週刊現代

週刊現代経済の死角

upperline

「すると、わずらわしい個人情報の入力も基本的には求められないので、手軽にゲームに入れる。さらに、スマホ向けの新しいゲームは、画像や音声に迫力がある。自ずと旧来型のガラケーで遊べるゲームは見劣りし、急速に人気を失っていった」(前出・新氏)

これでは、グリーやディー・エヌ・エーを経由してゲームを遊ぶ人が一気に減っても仕方がない。

さらに、グリーやディー・エヌ・エーにゲームを提供していた会社も、直接アップルやグーグルに出したほうが実入りのいいことに気付いて、〝脱グリー〟〝脱ディー・エヌ・エー〟に舵を切るところが出てきた。

ユーザーは「よりおもしろいものが、よりたくさんありそうな場所」に目を向けるようになる。かくして「二強」は、グーグル、アップルという世界の巨大ネット企業にお株を奪われようとしているのだ。

「スマホに敗れた」という点では、かつて独自のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で若者の心をつかみ、一世を風靡したミクシィも同様である。下表にあるように、株価がつるべ落としのように落下し続けているのが同社の窮状を象徴している。

創業者の笠原健治氏(37歳)が「環境の変化についていけなかった」と事実上の〝敗北宣言〟をして、東大&マッキンゼー出身のエリート、朝倉祐介氏(31歳)に社長の座を譲ったのは今年6月のこと。しかし、同社が今月発表した直近決算では上場来初めて中間期での赤字を計上し、傷口を塞ぐことすらままならない。かつてはミクシィのヘビーユーザーだったという上武大学の田中秀臣教授が言う。

「ミクシィ上での友達が50人ほどいましたが、最近見たらそのうち1人以外はもうミクシィから〝撤退〟していた。米ツイッターやフェイスブック、さらにLINEなどにみんな流れて行ってしまった。それでミクシィは広告収入が激減しているが、補うだけの新機軸が見つけられずにいる」

過去の成功にとらわれて

闘いのルールが変わった。それなのに、これまでの勝ちパターンにこだわるあまり、新しい戦場で闘う準備を怠った。それが3社に共通する敗因なのだろう。元マイクロソフト日本法人代表の成毛眞氏が言う。

次ページ 「あっという間に競争のルールが…
前へ 1 2 3 4 5 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ