ディー・エヌ・エー ミクシィ グリーほか 突然儲からなくなった会社何が起きたのか 少し前はあんなに羽振りがよかったのに

2013年12月04日(水) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「トヨタ自動車から転職してきた広報担当者も、最近グリーを去りました」(経済誌記者)

実はいま、携帯電話用ゲーム業界で、グリーと「二強」を張っていたディー・エヌ・エーも同様の苦境に喘いでいる。

'99年に大手経営コンサルティング会社マッキンゼー出身の南場智子氏(51歳)が創業したディー・エヌ・エーは、携帯電話向けゲームサイト『Mobage』が大ヒット。'11年3月期決算で売上収益(売上高に相当)が1000億円を突破すると、以降毎年300億~500億円ずつ売り上げが増えていく爆発的な成長を謳歌してきた。勢いに乗って、2年前に横浜ベイスターズを子会社化し、プロ野球に参入したのは記憶に新しい。

南場氏は同社株1974万株を保有しており、その価値は直近の株価で計算すると350億円超。さらに昨年度の配当収入を推計すると約10億円と、日本有数の億万長者に登り詰めた。

南場氏が夫の看病のため非常勤取締役に退いた後(今年4月に常勤取締役に復帰)、二代目社長となった守安功氏(40歳)の直近の年間現金報酬は1億700万円。住友銀行出身の春田真会長は同1億200万円、川崎修平取締役も同7700万円と幹部も高額報酬を得ており、羽振りのよさはグリーと同様だ。

しかし、最近のディー・エヌ・エーは直近4四半期は連続して営業減益と、成長に陰りが見えている。右表をご覧いただければ、その〝落下ぶり〟が顕著に見て取れるだろう。

スマホに対応できなくて

猛スピードで駆け上がった両社が、坂を下り始めた。突然儲からなくなったのには、明確な理由がある。

「スマートフォン(スマホ)の急速な普及に対応できなかったのが大きい」(ゲーム業界に詳しいジャーナリストの新清士氏)

というのも、これまで利用者が携帯電話用ゲームで遊ぶ際には、基本的にグリーやディー・エヌ・エーのサイトでまずメールアドレスや性別などの個人情報を入力、その上でサイト上からゲームを探さなければいけなかった。

しかし、スマホ時代に突入すると、米アップルやグーグルのコンテンツ配信サービスから簡単にダウンロードできる新しい形のゲームが出てきた。

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