グローバルな企業ブランドをつくるのは利益だけではない

『現代ビジネス ブレイブリーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

ビジネスとコミュニティは依存しあっている

【質問】 良い統治を世界中で広めるために、大企業が果たすべき役割とは何でしょうか? (ダニ、ウガンダ)

――ブランソン: 私は16歳で学校からドロップアウトし、『スチューデント』という雑誌をはじめました。激動の1960年代のさなか、友人とともに、同世代の声を代弁したいと考えたのです。しかしそれのみにとどまりませんでした。雑誌の成功に引き続いて、若者たちが避妊から精神衛生の問題までの指導を受けられるアドバイザリーセンターを立ち上げました。いま振り返ると、私は常に、ビジネスには大小にかかわらず、コミュニティに貢献する機会と責任があると感じていたことが明らかです。

企業でも公的部門でも、地位の濫用がはよくあることです。したがってこのコラムの多くの読者が、特権の濫用がひっきりなしに起こっている国々で、スモールビジネスを立ち上げるとき、腐敗や賄賂の要求にどう対処すべきかと質問してきます。

私はこれまで40年以上も世界でビジネスを展開する中で、企業と腐敗した役人が、自らの私利私欲のために結託すると何が起こるかを見てきました。彼らは地球と、その傷つきやすいエコシステムに甚大な被害を与え、コミュニティを破壊し、貧困の循環を永続化してしまうのです。結果的に多くの人々がビジネスや公的機関を信頼しなくなっています。それは当然でしょう。

それらの行為は、道徳的に間違っているだけでなく、ビジネスにとっても良い結果を生みません。ビジネスは、よりよい世界のために、腐敗やロビー活動に厳しい態度で臨む、良き統治の擁護者であるべきです。われわれは強く健全なコミュニティを築き、支援するために、戦い続けなければなりません。なぜなら、コミュニティの住人とは会社の従業員であり顧客であり、サプライヤーや投資家だからです。つまり、ビジネスとコミュニティは相互に依存しあっているのです。

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