サッカー
日本人ストライカーの活躍が目立つ2013年! 得点ランク首位の川崎F・大久保が変化した理由とは?
〔PHOTO〕gettyimages

2013年のJ1リーグは、日本人ストライカーの活躍が目立ちました。

そこには、いくつかの要因があります。まず、実力と実績を兼ね備えた外国人ストライカーが、少なくなっているという現状があります。同時に、ワールドカップを来年に控えて、日本代表入りをアピールする思いが結果に結びついています。

今シーズンはプレーに集中できている大久保嘉人

最終節を前に得点ランキング首位に立っているのは、川崎フロンターレの大久保嘉人です。彼とは監督と選手の関係で関わったことがあります。2004年のアテネ五輪に出場したU-23(23歳以下)日本代表チームです。

大久保は当時からプレーヤーとして素晴らしい才能を秘めていましたが、若さゆえに精神的な安定感を欠くところがありました。自分のところにボールが来ないとイライラを募らせ、マークする相手選手との競り合いにストレスをぶつけたりしていました。判定に異義を唱えて、不必要な警告を受けることも少なくありませんでした。ゴールへの執着心が、ときにマイナスに作用していたのです。

精神的にムラッ気のある部分は、その後もなかなか改善されませんでした。それゆえに、好不調の波もあったように感じます。

それが今シーズンは、ここまで32試合に出場して3度の警告しか受けていません。累積警告や退場による出場停止が一度もない。プレーに集中できています。

変化の理由は何か。

彼と話をする機会があったので、その要因を聞いてみました。

今年5月に他界した父親に「もう一度日本代表に入れ」と言われていたそうです。自分はどれほど家族に支えられていたのか。家族だけでなく、周囲の人たちのサポートがあっていまの自分がいることを、大久保は強く感じることができていると話していました。

得点をあげた試合後のインタビューでは「チームメイトがいいパスをくれたから、決めることができた」とか「守備陣が必死に守ってくれているので、フォワードの自分が決めなければいけない」といったコメントを残しています。メディアは得点を決めた自分をヒーローと扱うけれど、それぞれのポジションの選手が頑張ってくれているから、自分の仕事に集中できている、という思いを抱いているのです。

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