経済の死角
2013年12月06日(金) 石田 和靖

トランスユーラシア東西エネルギー回廊の中心となるアゼルバイジャンの今

ショッピングモールのテラスから望むカスピ海とバクーの夜景(写真はすべて筆者提供)

文/ 石田和靖株式会社ザ・スリービー代表取締役)

次世代の新しい国家へと邁進する”火の国”

先月、火の国アゼルバイジャン共和国(以下アゼルバイジャン)へ行ってきた。約1年ぶり2回目の渡航だ。たった1年で首都バクーの景色は大きく変わっていた。

原油・天然ガスを原資とした国家収入とそれを未来へ活かす国家ファンドSOFAZ(State Oil Fund of Azerbaijan)による非石油部門への投資。そしてトランスユーラシアを繋ぐ東西エネルギー回廊の中心。そして何と言っても、国連・NATO(北大西洋条約機構)・国際シンクタンクなど、様々な国際機関が高く評価するこの国のソフトパワーは、イスラム産油国のひとつのロールモデルと言ってもいい。

ここには、政策や国のビジョン、歴史・文化・国民性、多様性・寛容さ溢れる世俗的社会、ソフトパワーを構成する様々な要素が絡み合い、いま西側諸国から多額の資金が流入し始めているところだ。そのことは、11月21日、NATOが「アゼルバイジャンはエネルギー安全保障上において最も重要な同盟国である」と公式発表したことにも表れている。

とにかく今、この天然ガス産出国は世界から大きな注目を浴び、街の景色もたった1年で変わってしまうほど、次世代の新しい国家へと邁進している真っ只中なのだ。その勢いは本当に凄まじい。

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