ご存知でしたか 日本人の9割がヤンキーになる 1億総中流の時代はよかったなぁ

2013年12月02日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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「ここ数年、『出会ってから10年以上一度も夫婦でセックスをしていないが、子どもは欲しいので人工授精をしてほしい』という夫婦から相談を受けるようになりました。聞くと、夫婦関係は悪くないし、欲求不満でもない。でも二人とも『セックスによるコミュニケーションは私たちには必要ない』と断言するのです。

ともに知的労働に従事していて、所得も高い人たちがほとんど。こうした夫婦を、私は『未完成婚』と呼んでいます」

もちろんこのような場合に、医師が人工授精を行うことはない。

エリートは子どもをもうけないか、せいぜい生んでも一人だけ。一方で、新ヤンキーたちは20代でどんどん子どもをつくる。このままいけば、「日本人の9割がヤンキー」という時代が来るのも時間の問題だ。

エリートに利用される

先述した、新ヤンキーの人生には続きがある。あまりにも若くして結婚する場合、夫婦ともに定職を持たないままということも実は多い。夫は職を転々としつつ家族を養うが、2人目、3人目の子が生まれると家計を支えきれなくなってしまう。歳をとるにつれ働き口がなくなってゆき、ヤケになった夫がギャンブルに溺れるかたわらで、困窮した妻子は家を出て、生活保護で暮らすようになる—。

かつては地方にも仕事があり、やんちゃな若者もやがて良き父・母になった。しかしグローバル経済が、そのシステムを破壊しつつある。スキルを持たない新ヤンキーは、外国人労働者と闘わねばならないのだ。

ヤンキーとエリートの階級格差は、ある意味で「国策」なのではないか—そんな過激な指摘をするのは、思想家の内田樹氏である。

「もっとも強く階層分化を望んでいるのは財界です。日本の製造業が海外に生産拠点を移して久しいですが、移転先の経済成長とともに人件費が上がり、企業の収益は圧迫されていきます。ですから、すでに多くの企業は中国を捨てて、インドネシアやベトナムなどに移転し始めている。

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