テレビのヨミカタ
2013年12月04日(水) 高堀 冬彦

超高齢化社会に向けて、若年層にこびない本物の「時代劇」を残すべき!

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朝日新聞「天声人語」の筆者といえば名文家ぞろいだが、極めつけといえば、昭和48年から50年にかけて、一人で書いていた故・深代惇郎氏(1929~1975年)だろう。リズム感に溢れた流麗な文章の持ち主で、一語一句に教養と気品が漂い、しかも洞察力が抜群。それでいて権威的ではなく、親しみやすかった。

その深代氏が、亡くなった年、NHKについてこう書き残している。

「NHKのイメージは、よく言えば穏健、中正、上品、意地悪く言えば取りすました紳士づら、というところだろうか」

38年も前の見立てだが、今でも通用するのではないか。「安倍首相カラーが強い」などと指摘された新経営委員の人選によって、「中正」が危惧されていることを除けば。

深代氏は、こう続けている。

「海外番組や報道、歴史物などにすぐれた力量を発揮するものもあるが、妙にこびた娯楽番組も少なくない」

これも正鵠を射ている気がする。

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