『君に友だちはいらない』著者・瀧本哲史氏が語った
現代を生き延びるための、本当の仲間づくり=”チーム・アプローチ”の必要性

世界を変える最高のチームの作り方

その瀧本氏の「チーム論」を一冊にまとめた本が、『君に友だちはいらない』というタイトルでこの11月に出版されている。

『君に友だちはいらない』というセンセーショナルなタイトルをつけた理由について、瀧本氏は「2011年に刊行した『僕は君たちに武器を配りたい』という自著に寄せられた一つの感想がきっかけだった」と説明する。

同書は同時に刊行された『武器としての決断思考』(星海社新書)とともに発売からすぐに増刷を重ね、翌年のビジネス書大賞を受賞、10万部の売れ行きとなった一冊だ。瀧本氏のデビュー作であり、無名の著者が同時に二冊のベストセラーを出したと話題となった。

しかし多くの読者からの好評を得るなかで、あるときツイッターで瀧本氏はこんな声を目にする。

「若者たちはそんなもの(武器)より友だちが欲しい、誰かと繋がりたい、承認されたい、とうめき声をあげている。『僕は君たちに"友だち"を配りたい』が読みたい!」

この『君に友だちはいらない』という本は、その声に対する瀧本氏からの"解答"だという。

本書のタイトルを額面通りに受け取れば「友だちをつくらずに孤独に生きろ」というメッセージの本に思えるが、そうではない。

副題の「The Best Team Approach to Change the World」(世界を変える最高のチームの作り方)こそが本書の"真のテーマ"である。

「経済のグローバル化が猛烈な勢いで進行し、"本物の資本主義"の大波に翻弄されるいまの日本に必要なのは、"小さなチーム"があちこちで新しいチャレンジを試みることだ」と瀧本氏は考える。

「ブラック企業」によって労働力が安く買い叩かれ、「人間のコモディティ化」が進行する日本で、若者がどうすれば生き延びることできるのか。

同書ではその潮流と戦うための方法論として、「武器としてのチームづくり」を提唱し、さまざまな成果を挙げているチームの実例とともに、「本物の仲間」を作るにはどうすればいいのかを詳説する。11月15日の発売から即ベストセラーとなり、現在も全国書店の売り上げランキングで上位を占める。