この著者に聞け
2013年12月01日(日)

『君に友だちはいらない』著者・瀧本哲史氏が語った
現代を生き延びるための、本当の仲間づくり=”チーム・アプローチ”の必要性

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「TOKYO WORK DESIGN WEEK 2013」基調講演にて 〔PHOTO〕池田末次

「ダメな友だちのなかにいると、自分もダメになっていく。自分とつながっている人間こそが、自分を規定するんです」

東京の渋谷ヒカリエで11月20日から7日間にわたって行われた連続ワークショプ「TOKYO WORK DESIGN WEEK 2013」。「これからの働くをつくろう」をテーマとする基調講演の冒頭で、京都大学客員准教授の瀧本哲史氏は上の言葉を述べた。

つながるべきは、自分が属する組織と違うコミュニティの"橋"となる人

瀧本氏は「つながっている人が自分を規定する」と断言する。

その証拠として挙げたのが、「肥満は伝染する」というアメリカの研究だ。

ハーバード大学医学部が、1万2000人以上を対象に、肥満傾向の人が持っている人的なネットワークを30年以上にわたって調査したところ、「太った友だちがいる人は、自分も太る傾向が強くなり、肥満はあたかもウィルスが伝染するかのように広がっていく」ということが統計的に証明されたのである。

しかもその傾向は、食生活や遺伝といった、より肥満との相関が高そうなファクターよりも明らかに高いこともわかった。肥満の"友人"がいる人が、太る確率は57%。それに対して配偶者間では37%、兄弟間では40%の相関しか見られなかったのだ。

肥満の友人がいることで、「太っていることは普通である」という考えをいつの間にか受け入れてしまうことが原因であると、調査にあたったニコラス・クリスタキス教授は分析した。

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