アメリカに来てよかった!~東大ではなく米名門大を選択した開成生が語る海外進学の意義
〔PHOTO〕gettyimages

開成中学から開成高校に進み、東大ではなく米名門ミシガン大学へ進学した塩野皓士さん。意気揚々と日本を飛び立った彼に、アメリカへ進学して3ヵ月経った今の感想を率直に聞いてみた。

アメリカの授業は進度が速い

---まず、塩野さんが想定していたこととの違いを中心に、全般の感想をざっくり聞かせてください。アメリカに来てよかったですか?

とてもよかったと思っています。実態を見る過程で、当初のステレオタイプな考え方は随分覆されたので少しはアメリカの大学のことを理解できたように感じます。

また文化や風習が違う者同士でも、お互いを尊重し合い、それらがハーモナイズされていく様子はまさに「国際化」という言葉にふさわしいものでした。田村さんが「国際化とはアメリカナイズされることではない」とおっしゃっていましたが、まさにその通りで、キャンパス内には外の「アメリカ」とは少し違った何かが存在しています。

 図書館前にて

---高校を卒業してアメリカの大学に入るまで友人から東大の授業内容のノートや教科書を借りて勉強していたと聞きました。授業のレベルの違いについては何か感じますか?

授業開始時点でのレベルで言えば、間違いなく日本の方が上です。しかしアメリカの強みは授業進度の速さで、有機化学を例にとると、始めの内容は高校でも扱ったようなものだったのに、終盤の内容は東大の友人に聞いても扱ったことがないと言われました。予習復習は自分でやるものとされているので、授業では主にコンセプトが語られるだけで、実際の例に向き合ってコンセプトを「使いこなす」のは自分でやれ、という感じです。

ただし面倒見が悪いという訳ではなく、質問をしにいけば分かるまで粘り強く教えてくれるので、端的に言えばこちらのやる気次第だと思います。

---次に、授業のスタイルについてですが、クラスの人数や授業内容、シラバスやテストについてどんな違いを感じますか?

僕は今学期全て理系の授業を取っていますが、そのうち生物(進化論)だけはディスカッション形式で、教授一人に対し9人という非常に密なクラスを取っています。その他のクラスは大講堂でのレクチャーです。

よく大きな授業では教授との関係が稀薄になると言われますが、必ずしもそうではないように思います。僕自身、予習復習をこなし分かっていることと理解不足なことをリストアップした上で授業に臨み、その際も全レクチャーを最前列中央で聞く、ということを続けてきました。その結果、今では授業内容以外のことでも教授に相談にのっていただいています。

とにかくこちらの教授は助けを求めればとことん助けてくれます。僕の場合は授業とは全く関係のない進路相談にかなりの時間を割いていただきました。

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