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アベバブル、得した人がこんなにいた この半年で大儲けした人が「どうやったか」を明かす
〔PHOTO〕gettyimages

「右肩上がり」が終わると、多くの人が市場を去る。ライバルが少なくなる分、チャンスを一人占めできる〝千載一遇〟にたくさん出会える。「平時」だからこそうまくいく、金の儲け方がある。

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かつてバレーボール日本代表として大活躍し、現在は日本ビーチバレー連盟会長などを務める川合俊一さん(50歳)は、昨年来からのアベバブルを「謳歌」している。本人が言う。

「20代の頃から趣味で株式投資をやっていますが、今回のアベバブルではかなり儲けさせて頂きました。

あまり値動きのない業界最大手の株ではなく、業界5~6番手の会社の株を買うのが投資の秘訣。たとえば今年1月に900円台だった三菱自動車は、5月に2200円台と2倍以上も上がったので大成功でした。トヨタだったら、あんなに急激に上がることはありませんでした。

昨年12月から今年5月までの戦績は、ざっと1300万円のプラスになっています」

儲けたカネの一部を再び株投資に回しているという川合さんは、5月以降も儲け続けている。

「いまは『下がった時に買って、上がった時に売る』を実践しています。たとえば(中堅食品メーカーの)林兼産業は夏に株価を下げたのですが、再び上がってきている。また(LPガス容器大手の)中国工業の株価推移を過去数年分調べると、株価が800円を切ると上がり始める傾向があることがわかりました。そこで一度は売って利益確定したのですが、800円を切ったところで再び買い戻しました。今後は1000円台まで戻してくるでしょう」(川合さん)

日経平均株価が今年一番の高値(1万5942円)をつけたのは5月23日のこと。そこから株価は急落し、6月13日に1万2415円の安値を付け、その後は1万3000~1万4000円台をウロウロする相場が続いている。

つまり、この半年のマーケットは「凪」状態。しかし、前出の川合さんのようにさえない相場環境にあっても大儲けしている人たちはたくさんいる。そんな成功者たちが「どうやったか」を赤裸々に明かす。

保険代理店経営者の岡部さん(仮名、55歳)は、この9月から11月のたった2ヵ月間で、300万円もの儲けを叩き出した。

「私は投資先の業績など一切気にしません。かつては教科書通りに『割安株』を見つけて投資していたのですが、まったくうまくいかなかったからです。下手に業績や経営者の能力に惚れ込むと、損切りのタイミングを失ってしまうんですね。

そこから投資スタイルを、業績などに一切関係なく、値動きが活発な銘柄を選ぶというものに変えました。特に出来高が増え始めて上昇の勢いがある銘柄を探して、そこに飛び乗る。勢いが続けばさらに買い増すし、勢いが鈍ったと思ったら利益の幅は関係なく降りる。これが非常にうまくいきました」

売買は短期で、ひとつの銘柄を保有するのは平均すると3日前後。長くても1週間程度だという。どんな銘柄で儲けたのか、〝秘中の秘〟を教えてくれた。

「大きく儲けた銘柄は、たとえばアフィリエイト広告のアドウェイズ。10月頭に出来高が急に大きくなってきたので『これだ』と思って1000円で買ったら、1週間後に2倍の2000円を超えました。

電力マネジメント業のエナリスも、10月頭に上場したばかりだったのですが、マーケットの売買代金ランキングで上位に入ってきたので『買い』。1000円台で購入して、1週間後に2000円で撤退しました。

銘柄選びの参考にしているのは『値上がり率上位銘柄』『新高値銘柄』『売買高急増銘柄』などのランキングです。テレビコマーシャルが始まると売買が活発になることがあるので、そうした銘柄にも注目しています。ゲームアプリ開発のコロプラは8月下旬にCMを始めたので9月に仕込んだら、10月には年初来高値を更新しました」(岡部さん)

マーケットが凪でも、よく目を凝らすと大きく動く銘柄が見つけられる。元大手証券会社勤務の徳井さん(仮名、72歳)もこうした「値動き銘柄」への投資を実践。さらに買いと売り(空売り)両方を実践し、ダブルで儲けているから凄い。

「市場が右肩上がりの時は買いで儲けられますが、凪状態のときは売りもやらないと利益が少なくなってしまうため、両方をうまく使い分けています。

たとえば昨年11月から今年5月までは主に買い中心で、5月からは売りへ変更、6月は再び買い中心にして、7月中旬以降は買いと売りが半々くらいです。

もちろん相場が右肩上がりの時のほうが大きく儲けられるので、昨年12月から5月までで1500万円の元手が3000万円まで増えましたが、ここ半年でもさらに300万円ほど儲けが出ています」

徳井さんが教えてくれた主な買い銘柄、売り銘柄は左の表の通り。こうした銘柄を「1泊2日」で売買しているという。

「買い銘柄は優良株で出来高が大きいもの、売り銘柄は出来高と値動きがともに大きいものの中から探し、常に数十銘柄をリストアップしています。

その中からどれに投資するかは、午後14時半以降に決めます。マーケットが閉じる15時直前まで勢いよく上がる(下がる)銘柄は、翌日の午前中も同じ流れで上がる(下がる)可能性が高いからです。

そこで、15時直前に大きく上がった(下がった)株を買い(売り)、翌日の午前中には反対売買をして利益を確定させる。たとえ損をしていても1泊2日で売買を確定させるので、儲けられているのだと思います」(徳井さん)

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