サッカー
二宮寿朗「ブラジルW杯、組み合わせ抽選を考える」

 来年6月に開催されるブラジルW杯の組み合わせ抽選会が間近に迫ってきた。
 欧州予選や大陸間のプレーオフ(PO)などが20日までに終わり、出場32チームが決定。これを受けて12月6日にホスト国ブラジルのサルバトーレ近郊で、8組のグループに振り分けられることになる。

違和感覚えるシードの顔ぶれ

 抽選方法は、前回の南アフリカW杯と同じだ。抽選に際し、32チームは8つずつ、ポット1からポット4に振り分けられる。各ポットから1チームずつを選んでいき、4チームによるグループを8つつくるという流れだ。いわゆるシードにあたるポット1にはホスト国(ブラジル)と、10月時点でのFIFAランキング上位7チーム。第2ポットには日本を含むアジアと北中米カリブ海、第3ポットがアフリカと南米、第4ポットに欧州のチームが入る予定だ。これにより、欧州以外の地域のチームは同組にならない。

 今回の抽選会で興味深いのはシードの顔ぶれだ。ホストのブラジルと、ランク1位から順にスペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギー、出場権獲得が濃厚なウルグアイ(※ヨルダンとの大陸間PO第1戦に5-0で勝利。日本時間21日に第2戦)、スイスということになる。“ビッグネーム”であるオランダ(8位)、イタリア(9位)、イングランド(10位)は南アフリカW杯ではシードだったが、今回は第4ポットに回るのだ。

「えっ、EURO準優勝のイタリアや南アフリカW杯準優勝のオランダがシードじゃないの?」と驚くファンもいるかもしれない。現行のFIFAランキングは強豪国が多い欧州、南米の実力が反映されやすくなっている。W杯予選など公式戦が重視されるため、予選免除のブラジルは11位(6月には22位まで低下)と順位を上げられない点や、北中米カリブ海がアフリカやアジアよりもランキングが高くなりやすいといった問題を抱えている。「ほぼ今の実力どおり」と評価する声も多く聞くが、今回のシードにはどうして違和感が残ってしまう。シードにふさわしい「格」が足りないように思えてならないからだ。