「バイト・テロ」とSNSでの「炎上」を防げ!ついに新入社員への研修教材が静かなブームに

 今年夏以降、ツイッターやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での投稿が「炎上」し、企業に大打撃を与えるケースが目立っている。

 7月にはコンビニエンスストア「ローソン」の店舗で従業員がアイスクリームケースの中に入った写真を投稿。8月にはハンバーガー・チェーン「バーガーキング」の店員が大量のバンズの上に大の字に寝そべっている写真をアップした。いずれも「客に販売する食材の上で寝そべるなど言語道断だ」といった批判がネット上で相次ぐ「炎上」状態になった。客からのクレームを受けた企業は謝罪を余儀なくされた。

 飲食店や小売店などの店舗には学生アルバイトやパートなどの従業員が多い。問題を起こした従業員からすれば、ほとんどが悪意のない「悪ふざけ」だったに違いない。何気ない気持ちで、普段愛用しているSNSに面白半分に写真を投稿したわけだ。

雇用主の生活を一気に暗転させるアルバイト

 これまでも学生アルバイトによる似たような悪ふざけはあったに違いない。
 だが、顧客の目に直接触れることはなかった。スマートフォンとSNSの普及で、誰でも気軽に世の中に向けて「発信」できるようになった結果、予想外の反響が巻き起こり、収拾が付かなくなったということだろう。

 ローソンのケースでは、「加盟店従業員の不適切な行為についてのお詫びとお知らせ」という文書を本社が公表。当該の店舗からアイスクリーム商品とアイスクリームケースを即刻撤去したうえで、その店とのフランチャイズ契約を解除、店は休業となった。もちろんアルバイト従業員は解雇された。
 コンビニエンスストアは個人や零細事業者が本部とフランチャイズ契約を結んで経営しているケースが多い。不届きなアルバイトの行動で、そんな零細経営者の生活が一気に狂ってしまうことが明らかになったのである。

 10月には東京・多摩市でツイッターでの投稿がきっかけになって閉店・破産したそば店も出た。アルバイトの男子大学生が店内の大型食器洗浄機の中で横たわった画像をツイッターに投稿したところ、インターネット上で批判が殺到。「店には衛生面で苦情電話が相次ぎ、閉店に追い込まれた」と朝日新聞は報じた。
 記事では「もともと業績は厳しかったようだが、ツイッター投稿が倒産の引き金になった可能性はある」という帝国データバンクの分析を引用していた。悪ふざけの画像による炎上は、「冗談」や「お遊び」では済まず、企業や店舗に大打撃を与えるということが明らかになったのである。

 このほかにも、「丸源ラーメン」のアルバイトが調理前の食材を口にくわえた写真を投稿した問題では、開封済み食材の廃棄や冷凍庫内の消毒が済むまでの休業を余儀なくされた。ステーキハウス・チェーンの「ブロンコビリー」でも店員が冷蔵庫に入った写真を投稿。会社は「事態の重大性に鑑み、店内の消毒、及び従業員の再教育のため」として当該店舗1日休みにした。「餃子の王将」や「ほっともっと」「ピザーラ」でも同じく冷蔵庫に入った写真が投稿され、ネット上などで大問題となった。

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