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いきなりですが、一日に飲むお酒の適量って知ってますか。

ビールだと中瓶1本、日本酒で1合、ウィスキーはダブル1杯(60ml)だそうです。
「そんなの常識だよ」と、言われる貴兄には次の質問です。

アルコール依存症に一度かかるともう一生酒は飲めないってご存じですか。生き延びるには生涯断酒しかない。仮に10年断酒しても、一口飲んだら、逆戻り。それまでの努力が水の泡になる。

あ、それも知ってる。じゃ、プレアルコホリズム(アルコール依存症の前段階)は?

この段階の人は、潜在的に数百万人規模でいると考えられている。まだ飲酒に対するコントロール喪失に至っていないから、正しい治療を受ければ「アル中」地獄に沈まずにすむ可能性が高い。

「でも、俺は治療しなくても大丈夫。その気になればいつでもやめられるから」と言うお方。その自信が危ない。「飲み過ぎた」と思うこと、予定より長時間飲み続ける回数が増えている人は、アルコール依存症の要素であるコントロール喪失が疑われる。

精神面で鬱や不安や不眠などの症状があり、それを緩和するため酒の力を借りている人たちは、さらに細心の注意が必要だ。

飲酒によって症状は一時的に緩和されるが、アルコールが切れるとリバウンドが起き、ますます悪循環に陥りやすいという。

実録!あるこーる白書
著:西原理恵子・吾妻ひでお
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物知りぶって書いてきたが、実はこれ、漫画家の吾妻ひでおさんと西原理恵子さんの共著『実録!あるこーる白書』(協力・月乃光司徳間書店刊)の受け売りである。書き写しながら、私はビビッた。なぜならプレアルコホリズムのすべてが自分にあてはまるからである。

私は立派な「アル中」予備軍だ。4年前の血液検査で問題なかったγ-GTP(肝機能)の数値が、先日測ったら130台に跳ね上がり、正常値の上限80を軽くオーバーしていた。これは明らかに、酒の飲み過ぎが原因だろう。

酒量が増えたのは、6年ほど前に躁鬱病(=双極性障害)を患ってからである。酒を飲むと、苦しさが和らぐので、ついウィスキーの瓶に手が伸びる。その癖が、躁鬱から遠ざかった今もつづき、角瓶1本(700ml)を3日で空ける。適量の4倍である。

やめようと思っても、夕方には「酒なくて何の人生か」という悪魔の囁きに負ける。百戦百敗。物書きとしては二流もいいとこなのに、意志の弱さは一級品である。

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