上阪徹の"ブックライター"式文章法【第一回】
「文章」を書いてはいけない!? しゃべるつもりで書けばいい

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誰もが「書く」スキルを求められる時代に

文章を書く仕事でフリーランスになって、もうすぐ20年になる。雑誌やネットメディアでのインタビュー記事をはじめ、ありがたいことに今もたくさんの仕事をいただいている。自分の本も近著『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の言葉』をはじめ11冊になり、中には文章術について記した本もある。そんな私にあるとき、知人がこう言った。

「本当に幸運なキャリアだな。だって、今はどうやったらうまく文章が書けるようになるのか、誰もが知りたい時代だもの。そのスキルはいろんなところで活かせるんじゃないか」

たしかに今ほど「書く」ことの重要性が問われている時代は、過去になかったかもしれない。とりわけインターネットの浸透が、書くことを職業にしている人ではなく、ごくごく一般の人にも「書く」スキルを求めるようになった。

メール、資料、企画書、パワーポイントやレポート、SNSにブログ・・・。場合によっては、「書く」力が仕事の成否を大きく左右したりする。文章ひとつで、相手に特定の印象を与えてしまうことも多い。実は書くことは、今やとても"怖い"行為にもなっているのだ。