2014年の中国は順風満帆とはいかない!? 習近平新皇帝主導の「三中全会」は"大山鳴動して鼠一匹"

2013年11月18日(月) 近藤 大介
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三中全会の成果を市場は評価していない

三中全会の翌13日、上海総合株価指数は、あっという間に2100ポイントを切って、終値で1.82%の暴落となった。上海は9月末に、リコノミクスの象徴である「上海自由貿易区」を鳴り物入りで始めたばかりだが、市場は評価していないということだ。

11月6日には、北京経済管理職業学院国際貿易学部の王铮副教授が、収賄罪で無期懲役が確定している薄煕来・元重慶市党委書記を終身主席とする「中国至憲党」の結党を、インターネット上で表明。習近平政権に、憲法に定めた結社や表現の自由を守るよう求めた。すぐに賛同のネチズンたちが殺到したが、インターネット警察によって関連記事はすべて削除された。

ともあれ、三中全会を見る限り、2014年の中国は、順風満帆とはいかないかもしれない。

 

【今週の東アジア関連図書書評】

そしてメディアは日本を戦争に導いた』半藤一利・保阪正康著

安倍政権がゴリ押ししようとしている特定秘密保護法案が通るとメディアはどう変わるか。そしてメディアが変わることによって国民生活がどう変わるか。それを的確に示した、全メディア人、いや全国民必読の書である。

なぜメディアを殺そうとする法案が通ろうとしているのに、これほど日本のメディアは鈍感なのか。私は言論が統制された国(中国)に4年も住んでいたので、この法案が通ると日本がどうなっていくかが、ある程度見える。

著者の一人である保阪正康氏は、わざわざ「新聞、出版、放送などメディアの方々にぜひお読みいただきたい」としたためて、私に贈ってくれた。重ねて言うが、日本の悲劇を2度と繰り返さないためにも、全メディア人、いや全国民が必読の書である。

 

著者: 近藤大介
対中戦略 無益な戦争を回避するために
(講談社、税込み1,365円)
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