中国
2014年の中国は順風満帆とはいかない!? 習近平新皇帝主導の「三中全会」は"大山鳴動して鼠一匹"
近藤 大介 プロフィール
〔PHOTO〕gettyimages

大山鳴動して鼠一匹---「三中全会」を見ていて、そんなホラティウスのような心境になった。

中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議、略して三中全会は、習近平体制の今後を占う重要な大会だった。11月9日から12日まで、北京西部にある人民解放軍総参謀部が経営する要塞ホテル「京西賓館」に、204人の中央委員と、169人の候補委員を集めて行われた。

毛沢東路線を示した副主席時代の習近平

あまり知られていないが、習近平が初めて主導した共産党の重要会議は、中国共産党総書記に就任した昨年11月15日の第18期中央委員会「一中全会」ではない。一昨年10月15日から18日まで開かれた第17期中央委員会の「六中全会」である。この時の六中全会では、「ポスト胡錦濤」の地位を内定させていた当時の習近平副主席の意のままに、丸4日間の議事を進行させた。

その時の模様は、当時の本コラム(2011年10月24日付)に詳述しているので、興味のある方は、バックナンバーを捲ってみてほしい。習近平が選んだテーマは「文化」だった。『中国共産党中央委員会の文化体制改革を深化させ社会主義の文化大発展と大繁栄を推進させるための若干の重大な問題の決定に関して』という習近平が初めて作った草稿を、中央委員会として採択したのだ。

この長いタイトルのコミュニケは、毛沢東時代の文化大革命を思わせるもので、当時、北京の日系文化公司に勤めていた私は驚愕したものだ。てっきり文化方面の市場化と対外開放が始まるのかと思ったら、その真逆の「真っ赤っか」の毛沢東路線への里帰りの方針が示されたからだ。

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