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ITトレンド・セレクト
2013年11月14日(木) 小林 雅一

大学の入学審査で、ソーシャル・メディア上の個人情報を参考にするのは妥当か?

志願者本人に確認しないのは問題

この記事ではまた、大学側がソーシャル・メディアへの書き込み内容を、志願者、つまりそれを書いた当人に確認しないで合否を決めていることも問題視している。

これは言われてみれば当然で、本当に、その書き込みが志願者当人のものであるかは本人に確認しない限り分からない。また仮にそうだったとしても、どんな状況の下で、それが書き込まれたのか、つまり背景や文脈を理解しない限り、そのコメント(書き込み)の真意は分からないからだ。

以上のように、米国では色々なことが問題になっているが、同じようなことは日本でもいずれ、起こり得るのではないかと思う。と言うのも、日本の大学でも、いずれ学力重視から、人物の総合的な評価へと移行する可能性があるからだ。その際、ソーシャル・メディアは格好の情報を提示してくれる。

ただ筆者個人の感想としては、入学の合否判定にまでソーシャル・メディアが使われてしまえば、何だか普段から見張られているようで萎縮してしまう気がする。が、米国ではむしろ、入学審査官に対して「自分のフェイスブック・ページを見てください」などと積極的に売り込んでくる高校生も多いという。

恐らく日本でも同じような子供たちは多いと思われるが、一方でソーシャル・メディアがある種の犯罪の温床になっている事実は厳然としてあるわけで、その使用をあまりに促すのもどうかという意見もあろう。様々な面を考慮に入れた上で、ソーシャル・メディアを参考にすることの是非や、そのフェアな活用方法については今から検討しておく必要があろう。

 

著者: 小林雅一
クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場
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秘書のように問いかけに応えるスマホ、自動運転車、ビッグデータ---。時代を読み解くキーワードは「クラウド」から「AI=人工知能」へ。人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代が到来しつつある。IT、家電、自動車など各業界のAI開発競争の裏側を描きつつ、その可能性と未来に迫る。

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