今井すみこ × 北白川道久【後編】
「伊勢神宮を20年毎に建て替えるのは、神道に『常若』という概念があるからです」

[左]今井すみこさん(環境デザイナー)、[右]北白川道久さん(前・伊勢神宮大宮司)
※この原稿はON THE WAY ジャーナル TUESDAY 今井すみ子のグローバル・アイ2012年01月25日放送分を書き起こしたものです。書き起こしにあたっては、読みやすくするために必要最低限の編集を行っています。

【前編】はこちらをご覧ください。

今井: 今週は、先週に引き続き、伊勢神宮の前大宮司北白川道久様をゲストにお迎えしてお送りいたします。よろしくお願いいたします。

北白川: よろしくお願いいたします。

2013年に62回目の「式年遷宮」を迎える伊勢神宮

今井: 伊勢神宮は、来年の秋に「遷宮」を迎えるそうですが、「遷宮」というのは、どういうことでしょうか?

北白川: はい、2013年に62回目の「遷宮」を迎えます。まず、「遷宮」のお話をさせていただく前に、伊勢神宮で最も重要なお祀りは、10月中旬に行われる「神嘗祭」というお祀りでありまして、天照大神にその年の初穂を捧げ、感謝をするというお祭りです。

その「神嘗祭」では、祭義に使う道具や、服などを一新し、まるで正月を迎えた時のように、晴れ晴れとした気分で、みずみずしいお米の収穫に感謝をするのです。

今井: 「神嘗祭」はそういうお祀りですか。

北白川: ただし、道具は毎年新しくしても、社殿まで建て替えるという訳にはいかないのです。

今井: それは、そうですよね。

ON THE WAY ジャーナル TUESDAY
今井すみこのグローバル・アイ

パーソナリティ:今井すみこ

環境デザイナー・今井すみこが、各界のゲストを迎え、日本と世界の未来への構想を提案するプログラム。虫の目で細部を捉え、鳥の目で俯瞰する。そして心の目で、過去と現在、繋がる未来を考えるという環境デザイン。人生と、日本と世界の未来を、これからの社会を担う世代に向けてデザインしていく。

北白川: そこで年限を区切って新しいお宮を作り、そこに神様をお移しするのが「式年遷宮」なのです。

今井: そういうことですか。

北白川: 「式年」というのは、「区切った年」という意味です。

今井: そういう意味なのですね。それがちょうど20年毎ということですね。

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