小池良次「シリコンバレー・イノベーション」

ベイブリッジに忽然と現れた巨大海上構造物---グーグル・バージの謎を追う

2013年11月12日(火) 小池良次(Ryoji Koike)
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〔PHOTO〕gettyimages

いったいグーグルは何を作ろうとしているのだ!---10月、ベイブリッジの近くトレジャー・アイランドに忽然と現れた巨大な海上構造物に、サンフランシスコ市民は懐疑の目を向けていた。

注目を浴び始めたのは10月25日、テクノロジー業界誌CNETが「グーグルはサンフランシスコ湾に海上データセンターをつくるのか」と題し、建造中の大きな建物を写真つきで報道した。その写真には、河川や運河で巨大な荷物を運ぶ艀(はしけ、バージ)の上に、高さ約15メートル、幅75メートル、4階建てのビルが映しだされていた。

検索サービス最大手のグーグルという名前につられ、地元市民や自然環境保護団体は「データセンターなどを作られては景観を損なう」と警戒した。しかし、グーグルはそうした懸念を無視するように、口をつぐんでいるため「グーグル・バージの謎」と一斉にシリコン・バレー・メディアが騒ぎ立てた。

サンフランシスコ湾に忽然と現れた海上構造物

今回話題になっているサンフランシスコ湾は、広さ約1300平方キロ。湾の南端にはシリコンバレーのメッカ「サンノゼ市」が広がり、多くのハイテク企業が立地している。北端のサンフランシスコには有名なゴールデンゲードブリッジ(金門橋)を筆頭にベイブリッジ、ダンバートンの三大橋がかかっている。また、湾内にあるアルカトラズ、エンジェル、トレジャーという3つの島も観光名所として有名だ。

1939年の万博用に人工的に作られた島がトレジャー・アイランドで、謎の構造物はそこに係留されている。

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