スタンフォード卒でも非正規採用!? 超高学歴偏重が進むアメリカの"学歴&学費バブル"
スタンフォード大学の学生たち 〔PHOTO〕gettyimages

シリコンバレーは学歴がお好き?

先日、シリコンバレーのGoogle勤務後、Googleを"卒業"して、起業された方から面白い話を聞いた。Googleではスタンフォードの学部卒でも非正規採用でしか採用しないくらい、高学歴偏重が起こっているという。「ベンチャーのメッカといってもすでにエスタブリッシュメント化した会社はけっこう学歴に保守的。しかも高学歴者がチャンスを求めてシリコンバレーに殺到している」からだという。

名門学部卒どころか、名門MBAやコンピューター系のPhDまでもがすでにコモディティ化してしまっており、採用担当者は、ハーバードだのスタンフォードだの、似たようなレジュメを飽き飽きしながら見比べていて、決めるのが大変そうだという。

アメリカ企業は、ベンチャーでさえ学歴主義。学歴というのは学校のランキングだけでなく、学位の高さも含めての話であって、そう意味でいうと、日本企業の学歴差別などかわいらしく思えてしまう。もはや修士号や博士号を持っていないと、どこの大学を出ようが「低学歴」とみなされてしまうのだ。

スタンフォードを出ても非正規採用しかないなら、学生ローンは一生かかっても返せないかもしれない。アメリカの大学生の経費に詳しいサイト「CollegeCalc」によると、スタンフォード大学の学部生活一年でかかる経費はざっと56,000ドル余り。日本円に換算すると560万円くらいだろうか。卒業までにはこの4倍、つまり2,000万円以上がかかるというわけだ。

今やアメリカ名門大学の学部生の年間経費は、卒業後にうまくコンサルティングファームや投資銀行に入れたとしても、その初任給とほぼ同じ。近年の学費インフレ率が継続すると想定すると、今後は、学費が卒業直後の年収を上回る可能性が強いから、奨学金をもらうか親に出してもらうかしない限り、かなりの期間学生ローンを背負っていくことになる。

もちろん、YaleやHarvardのように、高い学費が格差の固定化につながらないよう、奨学金制度を充実させている学校もあるが、そうは言っても実際に奨学金の恩恵にあずかれる学生は限られている。

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