スタンフォード卒でも非正規採用!? 超高学歴偏重が進むアメリカの"学歴&学費バブル"

2013年11月11日(月) 田村 耕太郎
スタンフォード大学の学生たち 〔PHOTO〕gettyimages

シリコンバレーは学歴がお好き?

先日、シリコンバレーのGoogle勤務後、Googleを"卒業"して、起業された方から面白い話を聞いた。Googleではスタンフォードの学部卒でも非正規採用でしか採用しないくらい、高学歴偏重が起こっているという。「ベンチャーのメッカといってもすでにエスタブリッシュメント化した会社はけっこう学歴に保守的。しかも高学歴者がチャンスを求めてシリコンバレーに殺到している」からだという。

名門学部卒どころか、名門MBAやコンピューター系のPhDまでもがすでにコモディティ化してしまっており、採用担当者は、ハーバードだのスタンフォードだの、似たようなレジュメを飽き飽きしながら見比べていて、決めるのが大変そうだという。

アメリカ企業は、ベンチャーでさえ学歴主義。学歴というのは学校のランキングだけでなく、学位の高さも含めての話であって、そう意味でいうと、日本企業の学歴差別などかわいらしく思えてしまう。もはや修士号や博士号を持っていないと、どこの大学を出ようが「低学歴」とみなされてしまうのだ。

スタンフォードを出ても非正規採用しかないなら、学生ローンは一生かかっても返せないかもしれない。アメリカの大学生の経費に詳しいサイト「CollegeCalc」によると、スタンフォード大学の学部生活一年でかかる経費はざっと56,000ドル余り。日本円に換算すると560万円くらいだろうか。卒業までにはこの4倍、つまり2,000万円以上がかかるというわけだ。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。