ホリエモン改め堀江貴文としての"処女作"『ゼロ』に伝えることへの執念を見た

2013年11月04日(月) 藤野 英人
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 ただ確実に彼の伝えたい何かに対する提供方法が変わった。そしてこの提供方法が変わるだけで、見え方が変わることに大きく貢献していることには間違いありません。

 今回の本はダイヤモンド社から出ています。そして編集をしたのは柿内芳文さんと加藤貞顕さん。これはすごいことで、ダイヤモンド社内の編集じゃないんですね。この二人は実は業界的にも有名なカリスマ編集者です。柿内さんは『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』などのベストセラーを手がけた若手編集者で、私が出した『投資家がお金より大切にしていること』の編集もしてくれた、本当にお世話になった人です。

 そして加藤さんは有料ネット雑誌『cakes』の代表であり、伝説的な大ヒットビジネス本『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』の編集をしています。cakesでは私も連載を持っているので、加藤さんもよく知っています。

 この二人のカリスマ編集者には、著者「堀江貴文」に対する圧倒的な共感と愛があります。これは本を書いた人しかわからないかもしれませんが、私も著者の端くれとして、愛があふれた作業の結果、作られた本だとよくわかります。

堀江貴文は愛に満ちている

 この『ゼロ』の読後感の良さはこのあふれる「愛」です。いやあ、堀江さん、柿内さん、加藤さんという3名の男くさい人たちに「愛」というのもなんなのですが、この本にあふれているのは「愛」なんですよ。著者に対する愛もあるし、人間に対する愛というか、限りない未来志向というか。

 書いてあることは実は極めてスパルタですよ。おい、お前、悩んでいる暇あれば働けよ、です。そしてそれはホリエモン時代から変わらない彼の考え方です。しかし、編集者が変わり、ホリエモンが「堀江貴文」になり伝えたいことの提供方法が変わるとこんなに読後感が変わるのか、ということに驚きました。

 だからこそ、ホリエモン嫌いの人こそこの本を読んで欲しい。これは堀江貴文さんの処女作だと思います。タイトルも「ゼロ」ですしね。

 

 

 

 

 

 

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