歳川隆雄「ニュースの深層」
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モンゴル大統領の北朝鮮訪問は日本から見ると空振りに終わった

2013年11月02日(土) 歳川 隆雄
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モンゴルのエルベグドルジ大統領 [Photo] Bloomberg via Getty Images

 大山鳴動、鼠ゼロ匹だった---。
 日朝関係者が固唾を呑んで注目していたモンゴルのエルベグドルジ大統領の北朝鮮訪問(10月28日~31日)のことである。日本人拉致問題解決に向けて具体的な進展があるのではないかと期待する向きが少なくなかったのだ。

 エルベグドルジ大統領がピョンヤン滞在中、北朝鮮の最高指導者、金正恩労働党第1書記と会談し、拉致問題について言及される可能性があると見られていた。

 だが、モンゴル、北朝鮮両首脳の会談そのものが行われなかった。
 そもそもエルベグドルジ大統領の北朝鮮訪問の招待者は、建前上の国家元首である金永南最高人民会議常任委員長(労働党内序列2位)である。

モンゴル・北朝鮮首脳会談と日本人拉致問題の関係性

 実は、2004年12月に当時のバガバンディ・モンゴル大統領が、やはり金永南最高人民会議常任委員長の招待で訪朝している。
 ところが、当時の最高指導者、金正日労働党総書記(国防委員長)との会談は実現していない。従って、今回も金正恩氏が登場しなかったからといって、先例を踏襲しただけという説明は成り立つ。

 

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