海外就職研究家/森山たつをさん【第1回】
「ASEAN7ヵ国、20社で就活をしました」

[左]米田智彦さん(フリーエディター)、[右]森山たつをさん(海外就職研究家)

リアルな現地の情報をフィクションで伝える『セカ就!』

米田: 「生活実験者に会ってみた!」の第4回のゲストとして海外就職研究家の「もりぞお」こと、森山たつをさんにお越しいただきました。

実は、僕が編集者として、この夏に発売された森山さんの著書『セカ就! 世界で就職するという選択肢』(朝日出版社)の制作に関わらせていただいたのですが、共通の知人から紹介されて初めて会ったのが去年の暮れでした。森山さんに会ったその頃、偶然、僕も東南アジアを視察した直後で、世界各地で起業や就職活動する若者たちを取材しようと思っていたんです。

当時、その企画を「アイデアインク」シリーズの担当である朝日出版社の綾女欣伸さんに話していたんですが、森山さんという海外での日本人の働き方の専門家に出会ったので、書籍化にあたっては、森山さんに執筆してもらって、僕は編集に回った方がいいなと考えました。

森山: 米田さんと会った頃って、『はじめてのアジア海外就職』(さんこう社)と、『アジア転職読本』(翔泳社)という2冊の本を2012年に出版した後で、3冊目にあたる『グローバル転職ガイド』(大石哲之氏との共著、東洋経済新報社)という本を書いていました。そこで、米田さんとお話しして、それら3冊の海外就職に関するガイド本とは違った切り口にしようということで、フィクション、ノベルものにしようということになりました。

米田: そもそも『セカ就!』というタイトルに使った言葉は、「世界で就職する」っていう意味で、元々あった言葉なんですよね。

森山: そうなんです。2012年にリクルートが発表した就職領域トレンドワードです。でも、セカ就についてガイド本よりもさらにリアルで深い内容を書くとなると、ブラック企業の内情とか大人の事情で書けないので 、フィクションの方が海外で就職活動する人達の姿や、現地の生の情報を伝えられると思ったんです。