お福 第4回 「甲府一高名物の強行遠足でOFUKUが生徒たちに手渡した"塩っ辛いしじみ汁"」

島地 勝彦 プロフィール
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お福 話せば長くなりますが、特別英語講座を受けてくれた生徒さんを応援したくなったんですよ。

今年のコースは男子が学校から小諸市役所までの105.7キロ、女子は北杜市高根総合支所を出発して小海町公民館までの43.2キロだったんです。参加した生徒は男子372名、女子427名でした。男子は24時間、女子は9時間、体力の続く限り歩くんですのよ。

あたしたちもただ応援してもつまらないから、野辺山駅の脇に設けられた救護給水所でしじみ汁を振る舞う係をやらせていただきました。生徒さんたちは目を輝かせて「あっ、オフクさんがいる!」「あっ、オタルさんもいる!」「本当にきてくれたんだね!」と叫ぶ子たちもいましたわ。

だからあたしはこういってあげたんです。「くるって約束したでしょう? オフクとオタルは嘘をつかないのよ」。みんなしじみ汁を啜りながら「ぼくたちもうれしいです!」といってくれました。

「どうだった、やっぱりつらい?」と訊くと、「つらいです。脚の付け根が痛い」とか「マメがつぶれて痛いです」という子もいましたわ。

セオ その現場は夜なんですか?

お福 夜の9時ごろからしじみ汁を配り始めて、12時過ぎまで続きましたでしょうか。真っ暗闇のなかを遠くから白い電球の光が近づいてくるのがわかるんですよ。上下する光は頭につけた登山用のヘッドライトで、明滅する光は手に持った懐中電灯の明かりなんです。

それはもう感動的でしたわ。ボランティアのお母さんたちがその明かりをみつけて「3人!」、「5人!」というんです。その声を受けて、あたしたちは「お母さんが作ったしじみ汁よ」と一人ひとりに手渡してあげたんです。

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