NHKは「政治的公平」を貫き「皆様のNHK」のままでいられるか---会長人事介入に意欲をみせる安倍政権
現在のNHK経営委員(NHK経営委員会のサイトより)

8月に本コラムで指摘しておいたNHKの会長人事が新聞や雑誌で本格的に取り沙汰され始めた。

 会長の決定権を持つ経営委員会(委員長以下12人で構成)の委員を5人入れ替えるにあたって、安倍晋三政権が"お友達"を送り込もうとしており、来年1月に一期目の任期を終える松本正之会長の後任人事にも影響するのが必至だというのだ。

 NHKは放送法で「政治的に公平であること」を義務付けられている公共放送だ。視聴者からの信頼を維持できるか、正念場を迎えている。

"お友達"とされるのは新任の4人の候補

 今回、新聞報道が活発化するきっかけになったのは、安倍政権が25日に国会に提示したNHKの経営委員人事。候補者5人のうち、新任の4人として、長谷川三千子・埼玉大名誉教授、中島尚正・海陽学園海陽中等教育学校長、百田尚樹氏(小説家)、本田勝彦・日本たばこ産業顧問を推した。

 これに対して、各紙は新聞やネットで、以下のような批判が相次いだ。

「保守論客や安倍晋三首相に近い人材が並び、NHK改革に向けた政権のカラーが打ち出された格好。経営委はNHKの最高意思決定機関で、会長任命など強い権限を持つだけに、松本正之会長の来年1月の任期満了に向けた会長選考に大きな影響を与えそうだ」(MSN産経ニュース)

「安倍首相に近い人物が多く、来年1月24日に任期満了を迎える松本正之会長(元JR東海副会長)の交代を見据えた布石とみられている」(よみうりオンライン)

「新任の4人はいずれも安倍晋三首相と近く、NHKと政治の距離の問題が改めて浮き彫りになった」(毎日JP)

「いずれも安倍晋三首相に近い有識者で、安倍カラーが鮮明になった」(日経ネット)

「NHK経営委員会委員の国会同意人事案に、安倍晋三首相に近い人物や保守派論客が並んだ」(時事ドットコム)

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