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中国に転売すれば大儲け!『メリーズ(花王紙オムツ)』が消えちゃった
メリーズ転売で月数十万円は稼ぐというA氏。少しでも安く仕入れるために、ドラッグストアのポイントカードはほぼすべて持っている〔PHOTO〕結束武郎

〈おひとり様2個まででお願いします〉〈在庫切れ。次の入荷は未定です〉

「モレない・ムレない」のキャッチコピーでお馴染みの花王の紙オムツ「メリーズ」が日本全国のスーパー、ドラッグストアでバカ売れ中だ。特にM・Lサイズのテープ型が人気で、品不足が続いているため購入個数制限を設ける店が続出しているという。少子化に悩む日本でなぜ……?実はその原因は、隣国・中国にあった。中国在住のジャーナリストが明かす。

「中国ではいま、年間1600万人の新生児が生まれる〝ベビーブーム〟が起こっているのですが、日本製の紙オムツが大人気なんです。昨年末、中国製の紙オムツを使った乳児のお尻にデキモノができたというニュースが中国国内で話題になり、『やはり中国製は信用できない。日本製のオムツが欲しい!』との声が富裕層を中心に高まりました。中国の、特に沿岸部は蒸し暑いですから、通気性に優れていることをウリにしている『メリーズ』がウケているんです」

花王は中国国内にも営業拠点を持っており、メリーズを販売している。だが、中国人は国内で製造・販売されているメリーズは「日本製よりも劣る」と思い込んでいるんだとか。そこで、日本からメリーズが輸入されるわけだが、人気商品のため、販売価格は日本円にして3000円前後にまで高騰。日本では1200円前後で販売されているから、なんと2.5倍もの価格がついていることになる。

月収100万円も可能

埼玉県の某ドラッグストアではメリ―ズだけが品切れに。「価格を上げるわけにもいかないし……」と店長は困り顔だった

この価格差に目をつけて、日本で売られているメリーズを買い占め、中国に転売する〝ブローカー〟が多数出現しているというのだ。

「一日の稼ぎは3万円を超えるときもある。その気になれば月に100万円以上稼ぐことも可能ですよ」

こう語るのは、今年6月からメリーズの〝転売ビジネス〟を始めたというA氏(日本人・50代)だ。A氏は元々、自動車の廃部品などを集めて中国に転売する商売をやっていた。「中国でメリーズが高値で売れる」との情報が飛び込んできたのは今年5月。「オムツを集めるだけで儲かるなら、こんなラクなことはない」と、インターネットで情報収集を始めたという。すると、メリーズを「店頭販売価格よりも高く買う」という業者がネット上でいくつも見つかったのだ。