経済の死角

みずほ激震「ヤクザと銀行」元暴力団担当行員の告白

2013年10月26日(土) フライデー
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西堀利氏(60)は、頭取の座にあった'10年7月、今回問題となった中古車ローンの審査強化を検討したという。だが、みずほはその後3年以上にわたってこの問題を放置。10月11日、自宅前で直撃したが、本誌記者の取材に応じようとしなかった〔PHOTO〕蓮尾真司

取材・文|森功(ノンフィクションライター)

「あれは銀行の無担保融資といっしょ。本来は車が担保になるはずやけど、中古車だから価値はわからへんし、たぶん車自体二束三文でしょう。相手は計算した上で、自動車ローンという形の借金をしとる。オリコ(オリエントコーポレーション)の融資保証がついとるから、銀行の腹は痛まん、いう説明もあるけど、そうやない。みずほは、ローンが焦げ付いて信販会社のオリコが傾いたら、その損失を穴埋めせなアカン。いわばみずほグループが一体となった無担保融資ですわ」

みずほ銀行による暴力団取引について、元三菱東京UFJ銀行支店長の岡野義市は、開口一番こう話した。岡野は大阪市内の旧三和銀行淡路支店時代、元山口組系組員で部落解放同盟飛鳥支部長だった小西邦彦との取引を担当。小西は'06年に大阪市の公金横領・詐欺に問われた飛鳥会事件を引き起こす一方、山口組関係者への迂回融資の窓口でもあった。小西を通じた取引の結果、三菱東京UFJ銀行は80億円の焦げ付きを抱える。

岡野は銀行側の〝汚れ役〟として、小西との取引を担当し、トラブル処理に奔走してきた。それだけに暴力団と銀行との関係を熟知している。

シノギに使われた中古車ローン

みずほ銀行による暴力団関係者への融資は、少なくとも'10年7月にグループ役員会の議題に上り、その後の調査で同年12月には取引の実態が明らかになっている。みずほが3年以上放置してきたそのローン契約は、実に230件、総額2億円にのぼる。

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