政局
安倍晋三・岸信夫兄弟が「平成の岸信介・佐藤栄作兄弟」になる日
[Photo] Getty Images

 今、永田町と霞が関では日を追うごとに安倍晋三政権の長期化は確実だとの見方が強くなっている。ここでは、逆張りして敢えて「ポスト安倍」について言及してみたい。早過ぎると言われることは承知している。

 安倍後継に一番近いのは石破茂自民党幹事長であるという見方で政界関係者は一致している。 だが、安倍首相に健康問題が再来しない限り、2015年9月の自民党総裁選で再選される可能性が圧倒的に高いとの見方もまた支配的である。

だとすれば、石破茂幹事長は次の総裁選出馬を見送り、安倍首相(総裁)2期6年在任後の18年9月に勝負を挑むのではないか。その時、石破氏は未だ61歳。チャンスは残っているという指摘だ。

次の総理レースの有力候補は石破氏なのか

 果たして本当だろうか。
59歳の安倍首相の「次」の名前をアットランダムに挙げると、石破幹事長(当選9回・56歳)を別にして、

石原伸晃環境相(8回・56歳)
岸田文雄外相(7回・56歳)
小野寺五典防衛相(5回・53歳)
小渕優子元少子化担当相(5回・39歳)
加藤勝信官房副長官(4回・57歳)
林芳正農水相(参院当選4回・52歳)

などである。

 これはもちろん、自民党政権が存続する前提での見立てである。
 ところが、ここに来て新手が登場したのである。

 岸信夫外務副大臣(参院当選2回、衆院1回・54歳)。

 改めて指摘するまでもなく、安倍首相の実弟である。9月30日の副大臣・政務官人事で外務副大臣に任命された岸氏がマスコミの耳目を集めたのは、10月19日に秋季例大祭が開かれている靖国神社に参拝した時のことだ。

 記者に対して事前に兄の安倍首相に相談しなかったと言明したうえで、「(外交への影響は)特に考えていない。あるとは思っていない。衆院議員の岸信夫として、これまでと同じ気持ちで参拝した」と語った。

 だが、参拝したくても中韓両国の猛反発を回避するために参拝できない兄の苦悩を、岸氏は相談しなくても汲み取っていたはずだ。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら