チップは結構です!慣習を変える米飲食店

2013年10月27日(日)
〔PHOTO〕gettyimages

米国の飲食店ではチップを支払う習慣があり、慣れない日本人観光客を悩ませてきた。しかしいま、米飲食業界に“チップ廃止"の気運が生まれている。ニューヨークの寿司店「スシ・ヤスダ」や人気レストラン「アテラ」のように、チップを受け取らない飲食店が少しずつ増えているのだ。この動きはシカゴやサンフランシスコの料理店へも広がっており、チップの是非を考え直す契機となっている。

こうした店ではチップを受け取らない代わりに、定額を料理代に上乗せするか、決まった割合のサービス料を請求するなどの方法を取っている。

ニューヨーク・タイムズ(USA)より

これまで米国でチップが受け入れられてきた背景には、店や客の事情がある。給仕には臨時収入が入り、経営者はその分だけ労働コストを削減できた。客はチップを弾めば、より良い待遇を受けられると考えてきた。

しかし給仕とは違い、厨房のスタッフはチップをもらう機会が皆無に等しい。また、給仕同士がチップや仕事内容を巡って争うトラブルが生じ、訴訟沙汰にまで発展している。チップ廃止の背景には、こうした不平等を見直そうとする意図がある。

 

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