World Biz News
2013年10月30日(水) 

「借金は原油で返せ!」中国の圧力に負けて開発が進むエクアドル

世論調査では国民の約80%が開発に反対している〔PHOTO〕gettyimages

アマゾン川の源流地域に位置するエクアドルのヤスニ国立公園は、豊かな生態系が保たれていることで知られている。ユネスコの生物圏保護区に指定されており、公園内にある研究所の責任者は「1万m2に600種類の樹木が存在します」とその自然の豊かさを説明する。

この公園内には油田が眠っているが、同国政府は自然保護のために開発を行わず、その代償として国際社会に援助を呼びかけてきた。同地には約9億バレルの原油が埋蔵されており、仮に採掘を行えば約70億ドル(約7000億円)の収益になる。そのため、約半額に当たる36億ドルの基金を13年間で集める計画を進めてきた。だが、6年間で集まったのはわずか1300万ドル。政府はやむを得ず、8月15日、油田の開発を許可すると発表した。

トリビューン・ド・ジュネーブ(スイス)より

今回の決定の裏には、同国の深刻な財政難がある。財政赤字は40億ドルに上り、とりわけ中国に対しては70億ドルもの負債を抱えている。そして中国政府はこの返済を「原油」と「レアメタル」で行うように求めているのだ。また、油田の開発はエクアドルの国営企業2社が請け負う予定だが、採掘資金をまかなうために、中国企業と手を組むことが決まっている。

国際的に評価の高かった自然保護計画も、財政難と中国の影響力には勝てなかったようだ。

 

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