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ITトレンド・セレクト
2013年10月24日(木) 小林 雅一

Netflixの利用者が4000万人を突破: 米国でインターネット動画配信が急拡大している理由とは?

以前であれば、地上波放送の潜在的ライバルである「インターネットTV(ストリーミング配信)」など目の敵にしていたテレビ局も、ここに来て収入源を多様化するため、そしてケーブル事業者との交渉を有利に進めるために、ネットフリックスのようなインターネットTV事業者にも門戸を開いたのである。

DVRよりはインターネットTVの方がマシ

別の理由もある。それは「DVR(デジタル・ビデオ・レコーダ)」の普及による視聴スタイルの急激な変化だ。最近の視聴者はDVRに番組を録り溜めして、それを好きな時間に見ることが多い。特に米国では、「Binge Vewing」と呼ばれる極端な視聴形態、つまり連続ドラマなどを何週間にもわたって録画し、これらを休日にまとめて一気に見てしまう視聴スタイルが現れている。

この場合、DVRに録画されたCMはスキップされる(飛ばされる)ことが多く、逆にスキップされなかったとしても、本来の番組放送時から何日も経ってから見られることになるので、広告効果が大幅に低下している。いずれにしても、テレビ局に入る広告収入は減少してしまうのだ。

そんなことをされるくらいなら、いっそ自分たちの映像コンテンツを「ネットフリックス」のようなインターネットTV事業者に使わせた方がマシだ---米国の主要テレビ局はそのように思い始めている。

なぜなら普通に放送された番組がDVRによってCMを飛ばされてしまえば、テレビ局には広告収入が入らないが、ネットフリックスに番組を提供すれば、ちゃんとライセンス料が入って来るからだ。つまり米国のテレビ局は、同じオンデマンド(番組を見たい時に見る方式)でも「DVRよりはインターネットTVの方がマシ」と考えたのだ。

良心的なやり方で番組を自主製作

一方で、ネットフリックス側の自助努力も大きく効いている。ストリーミング配信の有料化によってユーザー離れを招いた2011年から、ネットフリックスは同社オリジナルのテレビ番組の制作に着手している。

つまり、それまでは従来のテレビ局用に制作・放送された番組を、言わば再放送のような形でネットフリックスから配信していたのだが、これからはそうではなくて、最初からネットフリックス用に制作したオリジナル番組を配信しよう、ということだ。

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