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Netflixの利用者が4000万人を突破: 米国でインターネット動画配信が急拡大している理由とは?

Netflixのトップページより

テレビ番組や映画をインターネットで配信する「ネットフリックス(Netflix)」の利用者が、世界全体で4000万人の大台を突破した(今週発表された、同社の第3四半期決算報告より)。内訳は米国内の利用者が3100万人余り、カナダや南米、欧州諸国などの利用者が900万人余りだ(日本では同社サービスは開始されていない)。

1997年、米カリフォルニア州に設立されたネットフリックスは当初、DVDの郵送レンタル・サービスから事業を始めた。月極定額制と無期限レンタル制が功を奏し、ユーザー数が数百万人に達した2007年、同社はこれをベースに映画やテレビ番組のストリーミング配信を開始した。当初、それはDVDレンタルの定額会員(メンバー)に対し、言わば付加的なサービスとして無料で提供された。

ストリーミング配信された動画コンテンツを、ユーザーはパソコン画面から見ることもあれば、インターネット接続機能のあるテレビで見ることもある。あるいは「Wii」や「プレステ」、「Xbox」のようなゲーム機、さらには「Apple TV」のようなセットトップ・ボックスを経由して、従来型テレビから見ることもある。最近では、タブレット端末からも視聴できるようになった。

要するに見方は様々だが、(DVDレンタルの定額会員であれば)無料でストリーミング配信されることが好感され、ネットフリックスの利用者増にさらなる拍車がかかった。2010年3月、同社のユーザー数は1400万人を突破した。

無料から有料で苦境に

ところが翌2011年2月、ネットフリックスは突如、DVDレンタルと動画ストリーミング配信を別々のビジネスに分離し、後者を月額8ドルからの有料サービスとして提供した。ここから激しいユーザー離れが始まり、同社の株価も急落するなど、2011年はネットフリックスにとって最悪の1年となった。

しかしネットフリックスはこの苦境を何とか持ちこたえた。ハリウッドの主要な映画会社と粘り強く交渉を続け、豊富なコンテンツを調達。特にパラマウントやMGM、ディズニーなどからは、彼らが制作した映画を劇場公開後、真っ先にストリーミング配信できる契約を取り付け、これによってユーザー離れを食い止めることができた。

ここに見られるように、ハリウッドを中心とする動画コンテンツの制作会社は、最近、インターネットを使ったストリーミング配信にかなり積極的になっている。ハリウッドの主要映画会社は基本的にどこも、その傘下にテレビ番組の制作部門を抱えている。彼らがネットフリックスにコンテンツを提供するようになった理由は、米国のテレビ・ビジネスが最近、激しい環境変化に晒されているからだ。

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