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警察にハメられたみのもんたの息子 みじめすぎる「完オチ」

警視庁がマジになった

「どうせ時間の問題だよ。分かってるでしょ」

「…………」

「オヤジか、それとも先生か?黙ってりゃ大丈夫だからって言われたの?」

「…………」

「楽な人生だねえ、バカやってもオヤジの言う通りにしてりゃ大丈夫なんだから」

「……弁護士を通さないと話せません」

「いま、何十人って捜査員出してんだ。現場にいた人、もうみんな割れてるんだよ」

「…………」

「なあ、夜中って言っても、お盆の新橋だぞ。誰も見てなかったわけないでしょ」

「疲れました。何も話したくない」

留置場では、捜査員と御法川雄斗容疑者(31歳)の、こんなやりとりが連日繰り広げられたという。

神奈川県警元刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。

「警視庁は最初から力の入り方が違った。本来ならば所轄が担当する事件ですが、今回捜査にあたったのは警視庁捜査第三課。普段は窃盗常習者、余罪が100件以上あるような『職業泥棒』ばかり相手にしているところです。ただのケンカに、殺人事件専門の捜査一課が出張ってくるようなもの」

「完オチ」というほかなかった。泥酔した男性のカバンから奪ったキャッシュカードで、現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂容疑で逮捕されていた雄斗容疑者。今月1日に窃盗容疑で再逮捕されるやいなや、全面的に罪を認めたのだ。

そもそも父のみのもんた氏、雄斗容疑者、そして代理人の弁護士は、警察を甘く見ていたフシがある。

「雄斗容疑者が当初否認を続けていたのは、おそらくみの氏、そして弁護士が『我慢していれば、処分保留のまま釈放になる。こんな微罪で起訴できるはずがない』と踏んでいたからだと思います。雄斗容疑者には『何も話さなくていい。安心しろ』と言い含めていたでしょう」(前出・小川氏)

しかし、相手は「プロ中のプロ」捜査三課だ。ある警視庁元幹部はこう話す。

「警察は、自らの正しさを実証しようと本気を出したのです。容疑者が否認する限り不当逮捕の可能性は消えない。これだけ世間の注目を浴びた以上、警視庁は『面子をかけてこの事件は絶対に仕上げる』というモードになっていった。

加えて、みの氏のキャラの強さに反感をもつ警視庁幹部もいた。会見を開いて『息子を信じている』と言ったり、ラジオで『今日は記者の聴取率100%ですよ』などと軽口を叩いたりしたことも、彼らの神経を逆なでした。雄斗容疑者の態度も最悪でしたしね」

置き引き事件としては異例ともいえる総力戦を始めた警視庁。まず取りかかったのは、現場を洗い直して目撃者を探す「地取り」だ。

「犯行と同時刻に現場を通る人を10日間精査する。すると、頻繁に通行する人の顔ぶれが分かりますから、片っ端から声をかけます。

それに、令状を取れば、警察はどの防犯カメラの映像でも差し押さえることができる。服装を手掛かりに、映っている中から近隣住民をピックアップし、一人一人探し出す」(捜査関係者)

証言を求められた目撃者は当然、捜査員の「誘導」に影響されてしまう。

「『みのもんたの息子が、近くでこんなことをしたらしいんですけど、見ませんでしたかね』と聞かれれば、思わず『そういえば』と答えてしまう。本来は『この辺りで何か変わったことはありませんでしたか』と聞かなければならないのですが」(同・捜査関係者)

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