現代新書
これからのビジネスマンの働き方を提案する
『ビジネスをつくる仕事』著者・小林敬幸氏インタビュー

10月18日に『ビジネスをつくる仕事』を刊行した小林敬幸さん。
本書では、これからのビジネスマンに必要なのは、自分でビジネスをつくっていくことだと熱く説き、その方法を基礎・応用・実践と分けて具体的に説明している。
小林さんに、これからのビジネスマンの働き方について訊いた。

ビジネスをつくることは楽しい!

――本書のタイトルが『ビジネスをつくる仕事』になっています。「ビジネスをつくる仕事」とは、新規事業、新商品開発はもちろん、新しく販路を開拓したり、仕事の進め方を新たに考えたり、マーケティングの方法を変えたり、これらすべて含めて「ビジネスをつくる仕事」であると、本の中でも書かれていますが、小林さんが本書を書かれた動機をまずお訊きしたいと思います。

小林 新しいビジネスをつくるというのは、私にとって、とても楽しい仕事なんです。そのすごく楽しい仕事をいろいろな人に味わってもらいたいという気持ち、それがいちばんですね。一方でいまの日本では成長戦略なんてことを言われていますが、いろいろな現場でたくさんの人がビジネスをつくるという仕事をすれば、おのずと経済も回るんじゃないか、そうした思いを強く持っています。

ビジネスの攻め方、守り方--その基本から実践までがわかる一冊

――小林さんご自身は、大手商社にお勤めですが、入社後すぐに「ビジネスをつくる仕事」に携わっていたんですか?

小林 いえ、入社後は経理を最初に経験しまして、それから若手のときは、「撤退戦」に関わることが多かったですね。そこでビジネスの攻め方、守り方といったことを覚えて、だんだんとビジネスをつくる仕事ができるようになったという感じです。

――はじめから「ビジネスをつくる仕事」をやりたいなということが商社の志望動機にあったんですか?

小林 もともと学生時代に、いまは産業社会とか、近代が大きな変化を迎えている時代になっているという意識があって、そうした変化を捉えて新しいビジネスを積極的に展開していくような現場に身を置きたいという気持ちはありました。その解のひとつが私にとっては商社でした。

小林 じつは私が就職したのは1986年で、就職活動をしているときはプラザ合意直後の円高不況、しかも当時は「商社冬の時代」といわれて、もう商社の機能は必要ないんじゃないかといわれていたときだったんですけどね。会社に入ってちょっとしてからバブルが始まるわけですが。

小林敬幸(こばやし たかゆき) 1962年生まれ。1986年東京大学法学部卒業後、大手商社入社。シリコンバレー、及び、マイクロソフト本社(シアトル)での研修、台湾駐在、ライフネット生命保険の前身の企画準備会社であるネットライフ企画株式会社の取締役などを務める。2001年から私人としてネットでの発言を続ける。2004年にForesightに「日本がデジタル家電で勝ちきるために」を掲載、このままでは、台湾・韓国勢に敗れると警鐘を鳴らした。

 ですから入社後も機会があれば、新規事業を主に手がけているセクションに行けるようにアピールはしていました。

――学生時代のときから、これからは従来の仕事のやり方ですと、やっていけないという意識はあったんですか?

小林 もちろん本格的なビジネスを経験していたわけではありませんが、いわゆる人気企業ランキングに載っている企業の多くが、10年後も生き残っているかどうか怪しいなという意識はありました。だから変化に乗っていく意識を持っているところに就職しようと考えていたんです。

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