お福 第2回 「28歳にして20億の借金を背負い、とある衝動にかられた長谷川卓史は銀座へと繰り出した」

島地 勝彦 プロフィール

お福 はい。それからずっと参りました。そうしたら最初にわたくしにお声をかけてくれた女性がたくさんお友だちを連れてきてくださいまして、しょっちゅうその子たちと食事をしたり、踊ってはしゃいだりしていました。はじめは銀座が多かったのですが、そのうち新宿の伊勢丹の前にも繰り出すようになりました。以前あそこに階段がございましたでしょう?

大西 ええ、ありましたね。

お福 あそこの階段の下で踊っていましたら、ガードマンがいらっしゃいまして「お客さま、ここは踊るところではありません」なんて注意されたことがございます。

大西 それは失礼しましたね。

お福 いえいえ。それからデパ地下に行って名産品の特売のところにいましたら、大勢の人が集まってくるのです。品物を売っているおばちゃまが「あなた、明日もきてくれる?」なんていわれたことがありました。

大西 その頃から「お福」と名乗っていたのですか?

お福 いえいえ、その頃はまだ名無しの権兵衛でした。

大西 「お福」と名乗ったのはどうしてですか?

シマジ 鋭い質問ですね。

お福 それは、それから3年くらい経ったころでしょうか、よく有名人のパーティーにお呼ばれするようになりまして、たまたまご高名な霊感師のパーティーに行きましたら、その女性霊感師がわたくしをみるなり、「お福!」と叫んだのです。わたくしもビックリしましたが、そのとき「いい名前だわ」と思ったのでございます。それから自分でも「お福でございます」と素直にいえるようになりました。

大西 たしかに「お福」というのは縁起がいいお名前ですね。

お福 有り難うございます。それからどういうわけか、みなさんがわたくしのお尻を触りたがるのです。