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特別読み物 サラリーマン本当にあった「友情物語」あなたにはいますか?本当に信用できる「同期入社」
〔PHOTO〕gettyimages

サラリーマンにとって、親友とは何だろうか。仕事の愚痴を言い合える人か、自分の出世にとって役立つ人か。酸いも甘いも噛みわけてきた社会人が築き上げた本物の友情から、その答えを探った。

裏切られても許せますか

50代のメガバンク幹部が言う。

「地方の支店長時代、部下が大口の顧客を怒らせてしまい、決まりかけていた契約が破談になったことがありました。これにより、期限が1週間後に迫った売り上げのノルマに2000万円も届かないという窮地に陥った。土下座をしてその顧客に謝ってもだめ。新規を見つけている時間もない。一つのミスが命とりになるのが銀行という組織ですから、私のバンカー人生は終わったと思いました。

しかし、一人の同期によって救われた。私の危機をどこからか聞きつけた同期の友人が、本社で自分が担当している顧客を紹介してくれたんです。助けてくれた理由を尋ねると、『出世のライバルが一人減るよりも、友達を失う寂しさのほうが大きかった』と言われた。私はそのとき、損得勘定を抜きにした本物の友情を知りました」

大人気テレビドラマ『半沢直樹』で描かれた、主人公・半沢と同期との友情。

東京本部勤務の渡真利が、得意の情報収集能力で半沢を陰に陽に助ける姿や、出向先から本社勤務に戻りたいがために裏切って泣く近藤を半沢が許すシーンは、多くのサラリーマンたちの感動を呼んだ。

こうした同期社員との友情は、決してドラマの中だけのものではない。現実の社会でも、同期だからこその友情物語は存在する。