経済の死角

大銀行と暴力団その深く長い関係【第1部】あまりに怖すぎてどこも書かない なぜ「みずほ」ばかりが狙われるのか

2013年10月14日(月) 週刊現代
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ガバナンス強化のため、「Oneみずほ」を実現させた佐藤康博頭取だったが……〔PHOTO〕gettyimages

エリート然とした銀行員が冷徹に融資を打ち切ったり、継続を決めたりする。ドラマ『半沢直樹』でも描かれたシーンである。だが、現実は甘くない。その銀行員たちが心底怯え、ときにルールを逸脱してまで融資をする相手、それが暴力団だ。

密告者がいる

みずほ銀行のスキャンダルを暴いたのは、金融庁による検査だった。

大蔵省時代に金融検査部に在籍し、メガバンクの検査に着手した経験を持つ元財務官僚の髙橋洋一氏はこう語る。

「当局が不正をつかむ発端は、ほとんどがタレコミによるものです。検査中に入ってくるタレコミも多く、金融庁に封書で送られてくるのが一般的。封書に差出人名はまずありませんが、その大半は検査中の金融機関内部からのものです。反社会的勢力への融資など、外部からはなかなかうかがい知れないもの。今回もみずほ内部からタレコミがあった可能性が高い」

金融庁検査は、数十人単位の検査官が、対象となる銀行などに常駐するかたちで行われる。

行内に検査官専用の部屋を用意させ、検査官は毎朝、直接銀行へ出勤し、その部屋から検査対象となっているセクションや部へと向かう。そこにも検査官専用の席があり、山と積まれた資料におかしな点が見つかると、「ちょっとあなた、この件、説明してください」と、いきなり行員を呼びつけるケースもある。

「検査期間はメガバンクなら3ヵ月くらいでしょう。検査に入る約1週間前に頭取あてに入検通知をしますが、検査内容についての説明は一切しません」(髙橋氏)

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