ブルーミングデールCEOマイケル・グールド氏にインタビュー「情熱と思いやりについて」
『現代ビジネスブレイブ グローバルマガジン』---「ニューヨークタイムズ・セレクション」より
ブルーミングデールCEO マイケル・グールド氏〔PHOTO〕gettyimages

「人間関係を仕事にしている」

――小売り業へ関心は昔からですか?

グールド: そんなことはありません。ロースクールに進む自信がなかったのでビジネススクール(コロンビア大)に進みました。卒業後、ゴールドマンサックスの調査部に入れず、結局エイブラハムス&ストラウス(百貨店。後にメイシーズが併合)に入社しました。人生の多くの出来事と同様、まぐれです。

――若いころ、リーダーシップについて何か学ぶ機会があったのでしょうか?

グールド: 父はMITの生化学の教授で、生物学と大学院進学課程の指導教官もかねていました。おもしろい話があります。そのころ私は小学生でした。夕食時に電話が鳴り、当時は留守番電話などがなかった時代ですから、父が立ち上がり電話を取ろうとしました。母が「あなた、座ってらっしゃい。鳴らせておけばいいじゃない」と声をかけると、父は「ソフィー、この電話は学生からかもしれないよ。学生が勇気を出して、教授の自宅に電話をかけてきたのなら、いつでも応対してあげなくちゃ」と答えました。

この出来事で「われわれは人間関係を仕事にしている」と理解しました。私は仕事というのは、人に成長する機会を与えるものだと信じています。1日を終え、どんなに立派な結果を残したとしても、売上の数字は誰も覚えていません。けれども、自分が今日、あらかじめ考えていた以上の自分であったか、ということは誰もが覚えています。人々は自分の真価を認めてほしいのです。みんなと一体でありたい。自分の行動が重要な意味を持っていることを実感したいのです。

――他にもリーダーシップに関して大切にしていることはありますか?

グールド: 私にとっては信頼感がリーダーシップの根本です。信頼なくしてリーダーシップは発揮できません。また自分の行動に関しては、常に情熱的でかつ他者に思いやりを持たなければならないと信じています。情熱を教えることはできませんが、見れば分かります。目の奥をのぞいてみればいいのです。

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