中国
東アジアの国際力学は波高し! 「アジアの盟主」たらんとする中国と、そこに立ちはだかる日米のせめぎ合い
APECサミットで基調演説を行った習近平主席〔PHOTO〕gettyimages

中国2トップが東南アジア外交を行った。習近平主席が、10月2日から8日までマレーシアとインドネシアを訪問。バリ島で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に参加した。

また、李克強首相は、10月9日から15日まで、ブルネイ、タイ、ベトナムを訪問。ブルネイでは、ASEAN+1(中国)、ASEAN+3(日中韓)、及び東アジアサミットに参加した。

アジア諸国が中国に抱く「4つの疑問」

中国にとって、2015年に市場統合する6億人ものASEAN市場は、大変重要である。21世紀のアジアの盟主になるにも、経済的に持続的発展するためにも、また軍事的に第一列島線を確保するためにも、ASEANを中国の「後背地」とする必要がある。

日本にとってASEAN戦略は、すなわち対中国戦略だが、中国にとっては対日本戦略というより対アメリカ戦略なのである。そんな中、オバマ大統領が不在というこの千載一遇の機会に、中国はASEANにおいて「アジアの盟主」たる存在感を示そうと躍起になったのである。

加えて、いまアジアでは中国に対して「4つの疑問」が渦巻いている。第一に中国経済がハードランディングするのでないか、第二に中国経済は不健全な状態なのではないか、第三に中国は経済減速にいかなる手を打つのか、第四に中国経済の失速がアジアにどんな影響を及ぼすか、である。今回の東南アジア外交を通じて中国は、アジアで渦巻くこうした疑問・疑念を払拭する必要もあった。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら