経済の死角

反社融資「みずほ銀行」に半沢直樹はいなかった!?

2013年10月12日(土) フライデー
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日曜の夜、自宅前で取材に応える佐藤氏。同行コンプライアンス委員会の委員長も務めるが、その場で上司を土下座させてしまう半沢のような行員がみずほにはいなかったようだ〔PHOTO〕片野茂樹

「どういうことか、説明してもらおうじゃありませんか……佐藤ッ!!」

半沢直樹がみずほ銀行にいたら、佐藤康博頭取に食ってかかったことだろう。

9月27日、みずほ銀行が金融庁から業務改善命令の行政処分を受けた。

約24%の株式を所有する信販会社オリエントコーポレーション(以下、オリコ)を通じて行われた自動車ローンなどの顧客に、暴力団組員をはじめとする反社勢力関係者の名前が入っていたことが発覚。同行役員がその事実を知っていながら、2年以上も有効な対策を取らなかったことが処分の原因だった。融資は約230件、総額は約2億円に上る。

同行が事態を把握したのは'10年12月、オリコへの融資に自社監査をかけたときのことだった。オリコの審査基準では融資条件を満たした顧客の中に、反社勢力の関係者が見つかったのだ。

しかし、ここでみずほが取った対応がまずかった。反社勢力と分かった人間の融資をオリコに解除させるなどの対応を取らず、追加の融資をしないという消極策でとどめたのだ。

うがった見方をすれば、現場は『半沢直樹』の悪役、大和田暁常務のように「ここを乗り切れたら、本物だった……惜しい!」という場面だったのかもしれないが、金融庁はそんなに甘くなかった。

次ページ それにしても、みずほ銀行はなぜ…
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