賢者の知恵
2013年10月12日(土) フライデー

福島第一原発作業員の「潜入マンガ」が訴えること

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細部まで描かれた第一原発3号機建屋。アシスタントなしで全カットひとりで描いた
作者の竜田氏。顔がばれるといろんなところに迷惑がかかるからと、〝覆面〟で本誌の取材に応じた

「休憩中に新聞や週刊誌を読むと、『福島第一原発に潜入!』とか『作業員が語る福島の真実』といった記事がよく載っていました。一面の真実はあるにしろ、そうした記事は誇張され、偏った内容のものがほとんどだと感じました。『休憩所で冷たい水が飲めるのは東電社員だけ』とか、夏に一人の作業員が心肺停止で亡くなった時に、『救急態勢の不備が原因』と書かれたり……。1F(福島第一原発)の作業現場に関する誤った情報を目にするたびに、私の中で『作業現場のありのままを伝えたい』という気持ちが強くなったんです」

漫画誌『モーニング』44号(10月3日発売)に掲載されたある漫画が話題を呼んでいる。タイトルは『いちえふ』。作者の竜田一人氏は、昨年6月から12月までの半年間、福島第一原発で働いていた。そう、本作は原発作業員が描いた史上初の「原発潜入漫画」なのだ。

次ページ 現在40代後半の竜田氏は、一時…
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