スポーツ

国立競技場50年「私が選んだ伝説の名勝負」(サッカー/ラグビー/陸上)

2013年10月13日(日) フライデー
friday

年末の試合では、早稲田が終了間際の5分あまりで、12点差を埋める粘り強さを見せ引き分けた(24対24)。しかし、年明けの試合では、明治が意地を見せた。後半まで早稲田にリードされていたが、残り15分で、明治・吉田義人が歴史に残る劇的な逆転トライを決める。

体を回転させながらタックルを振り払い、ハーフウェイラインからゴールラインまでの約40mを一気に駆け抜ける吉田の姿に、6万人の観衆は熱狂した。

カール・ルイスの敗北

「こんな試合はほかにはない。まさに世紀の一戦です」

国立競技場での名勝負といえばこれ!

'91年に行われた陸上世界選手権での、カール・ルイスとマイク・パウエルの走り幅跳び勝負を選んだのは、日本陸上競技連盟顧問の帖佐寛章氏だ。当時、帖佐氏は大会の運営部長だった。

「国立競技場は、陸上競技ではほとんどの場合、向かい風になるという欠点があります。ただし、あの試合はインフィールドに仮設された幅跳びのピットで、追い風のなか行われました」(帖佐氏)

それが勝負のあやとなり、思わぬ大記録を生んだのである。

「カール・ルイスが8m91cmをたたきだし、ボブ・ビーモンの世界記録(8m90cm)を上回った」

誰もがそこで勝負がついたと思った。

「その試合での、それまでのパウエルの記録はそこそこ。しかし、彼は5回目のジャンプで8m95cmを飛んだのです。8m91cmでもすごいのに本当にびっくりしました。もともと短距離が専門のカール・ルイスが大記録を出したのを見て、パウエルはスペシャリストの意地を見せたのでしょう」(同前)

国立競技場の「風」が生んだ大記録だ。

サッカー日本代表のサポーター団体「ウルトラス・ニッポン」の植田朝日氏は、'98年フランスW杯の最終予選、日本対ウズベキスタン戦('97年9月7日)を名勝負に選んだ。

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