ふっしーのトキドキ投資旬報

「いつかは処分が下る」と思っていた「いつかはゆかし」~金融詐欺や不当販売に騙されないための心得とは~

2013年10月06日(日) 藤野 英人
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「いつかはゆかし」という金融商品サービス名で大々的に広告をしていた「アブラハム・プライベートバンク」が金融商品取引法に違反していたとして、証券取引等監視委員会が金融庁に同社を行政処分をするよう、10月3日、勧告をしました。おそらく業務停止処分などの重い処分が下されるものと思います。

私自身、同社から難癖としかいいようがない脅しの内容が含まれた内容証明が複数回来たり、明らかに同社の関係者と思われる複数のTwitterのアカウントやホームページで私自身の誹謗中傷や業務妨害のような内容を書かれたことがあります。半沢直樹風に言えば、倍返しをしたい気持ちもありましたが、早晩、このような不法業者には当局からなんらかの処分が下されるだろうと思い、特にコメントをしませんでした。私が反論したり騒いだりすれば、彼らの意図通りであり、同じような業者に成り下がることを恐れたからです。

金融詐欺の共通点

私としては今回の件も含めて、金融詐欺的な業者が後を絶たないことに残念な思いをしています。ただ金融詐欺にはいくつかの共通点があります。

1)確実に儲かるような幻想を与えていること

5万円で毎月30年間で10%の利回りを続けたら1億円になる、ということがホームページに書かれていました。しかし私たちプロの目から見たら、30年間も確定をして10%で回せることはほぼあり得ないと知っています。

確かにそのような結果を出す腕利きのマネジャーはいるかもしれませんが、それを事前に予測することは難しいです。私ももちろんそんなリターンを出したいと思い努力をしています。しかし出せるとは断言できません。

そもそも不確定な「変動」を利用してリターンを出す行為であり、どのように計算をしても予測できないことが起きます。「変動」があることは悪ではありませんが、変動を利用して儲けようとしている以上、よい変動も悪い変動も長期的には甘受しなければいけません。

これは私たちの弱い心につけこんでいます。要するになるべくリスクなく高いリターンが欲しいという気持です。もちろんそのような気持ちを持つのは自然なことです。しかし、それがあたかも実現するかのごとく喧伝する金融商品には「ちょっと待てよ」、と思う気持ちが大切です。

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