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松濤一等地「観世能楽堂(840坪30億円超!)」をヨドバシカメラが買う!?
松濤にある観世能楽堂。高級住宅街のなかでもひときわ目立つ大きな建物だ。駅からは遠く、来場者からは「不便」との声が聞こえる〔PHOTO〕蓮尾真司

 東京の一等地の中でも、五指に入る高級住宅街・渋谷区松濤。元々は紀州徳川家の下屋敷があったこの地域には、現在麻生太郎副総理をはじめとした政治家や、森進一ら著名人の豪邸があることで知られている。そんな地に、ひときわ目立つ大きな建物がある。広さ約840坪の土地に、1972年に建てられた、能の聖地と言われる「観世能楽堂」だ。日本の伝統芸能である能楽の普及を目的につくられ、能楽ファンの間で親しまれてきたこの建物が、間もなく姿を消してしまうかもしれないという。

「『観世能楽堂』を所有・管理している『観世会』が、能楽堂の土地の売却を検討している、というのです」(大手不動産会社関係者)

赤字が続いている

「観世会」は観阿弥を始祖とし、現在約900人の能楽師を擁する能楽界最大の流派・観世流を束ねる組織。観世流は現在宗家を務める観世清和氏で26代目を数え、約700年にわたって能楽を守ってきた、いわば「能楽の本家本元」だ。

 その観世流の活動の拠点となっているのが「観世能楽堂」である。500人以上の観客を収容可能という能楽界最大級のホールで、「能楽界のシンボル」ともいえるこの施設を売却しようという動きがあるのだ。

 前出・不動産会社の関係者が次のように明かす。