長谷川幸洋「ニュースの深層」
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あえて言う 安倍首相はやっぱり消費税引き上げを先送りすべきだった

2013年10月04日(金) 長谷川 幸洋
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[Photo] Bloomberg via Getty Images

 安倍晋三首相が消費税引き上げを決めた。
 本人が記者会見で「最後の最後まで考え抜いた」と明かしたように、一時は先送りに傾いた時期もあったようだ。それでも、政治は結果である。

 今回の増税が吉と出るか凶と出るかは、来春以降の景気と税収状況を見なければ即断できない。ただ、同時に決めた景気対策の中身をみると、安倍の思惑とは裏腹に、かなり財務省に押し込まれた印象がある。
 それは減税規模が1兆円程度になった一方、歳出増が5兆円規模になったことであきらかだ。

減税額は4兆円の見込みが1兆円程度に

先のコラムで書いたように、そもそも右手で増税する一方、左手で景気対策をするのが政策として矛盾しているのだが、百歩譲って、増税を減税で打ち消すなら国民経済全体の税負担としては中立になる。

 だが、増税と同時に歳出ばらまきをするなら、単に政府の規模が大きくなるだけだ。
 だから、安倍は補正予算による歳出ばらまきには否定的だった。減税財源についても増税分を充てるというより、アベノミクスによる自然増収分、約4兆円を念頭に置いていた。

 ところが、結果的に減税は1兆円程度にしかならなかった。

 

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