賢者の知恵
2013年10月06日(日) フライデー

新・国立競技場「本当にこういう風に建てられるのか」

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新国立競技場の竣工想像図(日本スポーツ振興センターの資料をもとに作成)。右の聖徳記念絵画館ドーム部分の高さは約32m。競技場手前の照明は、現在の国立競技場のもので、高さは約40m

「巨大なUFOが下りてきたような建築物」(建築評論家・五十嵐太郎氏)「デザインは未来志向で、次の100年間、スポーツの聖地となる」(建築家・安藤忠雄氏)

 上空部分を覆う流線型の構造、開閉する屋根、観客以外でも屋根の外周部分を歩けるという運用方針―。 '20年の東京五輪に向けて計画される新国立競技場は、未来を先取りしたようなデザインが目を引く。高さは約70m、延床面積は、東京ドームの約2.4倍の威容である。

 ところが、その奇抜なデザインには、「あれが本当に建つのか」という疑問が向けられている。

 デザインの作者は、イラク出身、イギリス在住の建築家ザハ・ハディド氏(62)。「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を受賞している。昨年11月に行われたコンペで彼女の案が採用された。

 ハディド氏は、「未完の女王」と言われる。デザインが前衛的すぎて、コンペを勝ち抜いても、技術的な困難ゆえ実際には建てられなかったというケースがあるのだ。今回はどうか。

「今後、日本の建築基準法をクリアし、実際の建築を進めるための『フレームワーク設計』を、ザハと日本の構造設計事務所が一緒に行います。日本のゼネコンは世界一の技術を持っていますので、必ず完成に持っていくと思います。工期も海外では遅れがちですが、日本ではまずありえない」(構造設計事務所主宰者)

次ページ  だが、懸念の声もある。構造計…
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