野球
二宮清純「日本シリーズは今も昔も“先手必勝”」

 日本シリーズは、先に4勝した方が優勝です。短期決戦ですから、必然的に先勝した方が有利になります。過去63回の日本シリーズで初戦に勝利したチームは40回日本一に輝いています。

黄金期を築いたチームは第2戦重視主義

 しかしV9巨人の川上哲治監督は、初戦よりも2戦目を重視した指揮官として知られています。 巨人出身の森祇晶さんも、西武の監督時代は2戦目を重視していました。V9での成功体験が、その背景にあったと考えられます。

 では、なぜ川上さんや森さんは、初戦よりも2戦目を重視したのでしょう。

 以下は私の推察ですが、1960年代後半から70年代中盤にかけての川上巨人、80年代中盤から90年代前半にかけての森西武は圧倒的な力を誇っていました。

 相撲にたとえて言えば、がっぷり胸を合わせれば、まず負けることはなかった。つまり「開幕2連敗さえしなければ、後は何とかなる」との思いが、川上さんや森さんにはあったのではないでしょうか。

 つまり2戦目重視策は、言い方を変えれば「連敗防止」ということだったと思われます。本当の勝負は3戦目以降と考えていたのでしょう。